NHKテレビテキスト、100分de名著「金子みすゞ詩集」を読了し、
同時にテレビ番組の視聴も終えました。
テキストの執筆者で番組の指南役は、作家で翻訳家の松本侑子さんでした。
2011年3月11日に東日本大震災が起きたとき、テレビでは商業広告の代わりに、
ACジャパンのCMとして、金子みすゞの「こだまでしょうか」という詩が、
繰り返し流れていました。この時はじめて、私は、「金子みすゞ」という詩人のことを知りました。
そして今回、番組を視聴し、テレビテキストを読んで、
金子みすゞの生涯と傑作詩についても知ることができました。
テキストで紹介されていた詩の中でも、強く印象に残ったのは、
やはり最後に紹介されていた、未来への希望を描いた「このみち」という詩でしょうか‥。
『‥‥このみちのさきには、なにかなにかあろうよ。みんなでみんなで行こうよ、このみちをゆこうよ。』
松本先生は、テキストの最後に、次のようなことを書かれています。
『‥‥詩や小説などの文学を読むことは、個人的な体験です。
その人の感性、これまで生きてきた人生の道筋によって、自分だけの読み方があります。
読む人の心と、詩人の心が一つになり、詩人の言葉が読み手の心に響きわたり、
甘美な余韻を残していく‥‥。それが詩歌を味わう喜び、醍醐味です。‥‥』
相田みつを、石川啄木、石垣りん、茨木のり子、長田弘、坂村真民、谷川俊太郎、寺山修司、吉野弘。
今、書棚にある詩集です。これに金子みすゞが加わりそうです‥‥。