父が町内の高齢者福祉施設に入居して早や三日が経過し、今日は午前中に面会に行ってきました。
面会は、コロナワクチンを3回接種済みか、PCR検査での陰性証明が必要で、時間は15分以内、
場所は施設の玄関ホール、という決まりがあります。
職員の方に付き添われて2階から車椅子で降りてきた父は、とても和やかな表情をしていました。
食事もおいしく食べれていて、トイレもできるかぎり自力で済ませるよう頑張っているとのことでした。
また、一昨日の月曜日には、強い方と囲碁も打てたと言って喜んでいました。
その満足そうな表情を確認できて、なんだか罪悪感のようなものから解放されたようで、
心が少し軽くなったような気がしました。
そうした安堵感に浸っていたのも束の間、午後に一通の悲しい便りが届きました。
高校時代の友人、S.K君の逝去を知らせる、奥さんからの手紙でした。
短い文章を読み終えると、修学旅行のバスの中で、
朝香ふみえと中島文雄の「ある日渚で」を男二人でデュエットしたこと、
旅館の大浴場のなかで、森昌子の「先生」を皆で大合唱したこと、
クラスマッチでハンドホールやバレーボールに熱中したこと、好きな異性の話題で盛り上がったことなど、
高校時代の懐かしい思い出の数々が走馬灯のように駆け巡りました。
結局、2019年3月、「卒業45周年記念同期会」で再会したのが今生のお別れとなりました。
父がこの家から居なくなり、そして、かけがえのない友人がこの世から居なくなる‥‥。
心にぽっかりと穴が空いたような状態がしばらく続きそうです‥‥。