しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

イベントの中止で犠牲になるもの

新型コロナウイルスの感染者数は、県内でも、そして町内でも、高止まりの状況が続いています。

本来ならば、今日と明日、「まさき町夏祭り」が開催される予定でしたが、

新型コロナウイルスの感染状況を鑑みたのでしょう、残念ながら中止となってしまいました。


中止を決断するイベントがある一方で、当初の予定どおりに開催を決断するイベントもある‥‥。

昨日の村上龍さんの箴言を繰り返しますが、

「何を選び取るかという問いは、何を犠牲にするかという問い」でもあります。

はて、「まさき町夏祭り」の開催中止の決断は、何を犠牲にしたのでしょう‥‥?

町民の「楽しみ」なのでしょうか? それとも‥‥?

一昨年、「夏の甲子園」が、戦後初めて中止になったことを思い出します。


追記

村上龍さんの「決断する力」には、次のようなことが書かれていました。

『「決断」という言葉の語源は、治水のため堰を切って大量の水を放流することらしい。

 放流すると、必ずいくつかの村々が水に呑まれてしまう。

 だから為政者は、一帯の治水のために犠牲となる村々を選ばなければならなかった。

 何を選び取るかという問いは、何を犠牲にするかという問いでもある。

 わたしたちは決断を迫られるとき、「何を犠牲にするのか」「何を捨てるのか」と問われている。』