今日は町立図書館に行って、8月7日(日)から8月13日(土)までの、
朝日新聞一面コラム「折々のことば」を、まとめ読みしてきました。
この一週間で印象に残ったのは、8月11日、辻静雄さんの
「能力というものは、自分が持っているものと考える筋合いのものではない。」という「ことば」で、
いつものように鷲田清一さんの、次のような解説がありました。
『料理研究家の「フランス料理の手帖」から。
能力は、その人の仕事ぶりを見ている人が測ってくれるものなのに、
人はそこを勘違いして、努力が報われないとつい他人や社会のせいにすると、辻は言う。
そう、誰にでもできる仕事をこつこつやっているうち、
まわりの人から「これはあの人にまかせておけば大丈夫」と言われるようになってはじめて、
その人の能力となるのだ。』
同じ日の一面コラム「天声人語」は、めずらしく(?)私の心に響く内容でした。
それは、医学に限らず、政治や外交も自在に論じ、心温まる随想も数多く残したという、
ご本人の次のような言葉が引用されていました。
「日本の政治家には魅力がない。近代化を支えてきたのは無名の人々の勤勉と工夫である。」
「日本は島国で、石油や食料などの輸入は平和が前提。いたずらに強がらず外交力の発揮を。」
今日は、どんよりとしたお天気で、蒸し暑い一日となりました。
汗がべとつき、不快指数の高い日だったけれど、示唆に富む「ことば」に出合えた日でもありました。