日が暮れてから雨が降り出しました。
湿度が高く、今夜も寝苦しい夜になりそうです‥。
さて、今日は、町内の公民館で午後から開催された
「ふるさと歴史ロマン講座」(松前史談会主催)に行ってきました。
講師は、県内私立進学校のO先生で、
演題は「村上海賊について~なぜ「海賊」なのか、その後の能島村上氏~」でした。
先生のお話しはとても分かりやすくて、大変勉強になりました。
「村上海賊」とは、芸予諸島を中心に室町・戦国時代に活躍した来島・能島・因島の三家のことで、
近年は「村上水軍」ではなく、「村上海賊」との呼称が積極的に用いられているとのことでした。
また、ひと言で「海賊」と言っても、史料からは「航海の障害としての海賊」、「人のものを奪う海賊」、
「安全保障者としての海賊」、「水軍としての海賊」の4タイプの「海賊」があるとのことでした。
「海賊」という言葉を聞くと、私はこれまで、理不尽に船を襲い、金品を略奪する
「海賊」(パイレーツ)をイメージしていましたが、
どうやらそれは「村上海賊」には当てはまらないようです。
そして、先生から配布された資料では、次の記述が強く印象に残りました。
・山賊・海賊とは山の民・海の民がある条件のもとでとる特定の行為を
外部世界からみたときのひとつの評価にすぎない。
・「海賊」は両義的な存在、プラスかマイナスのいずれかのみでは理解を誤る。
今日は、仕事をリタイアして以来、久しぶりに知的な環境に身を置くことができました。
「知ること」はとても「楽しいこと」を体験した、充実した一日となりました。