しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

折り合う地点を探る

お湿り程度の雨がふって、暑さも少し和らぎました。

そういえば、昨日からは二十四節気の「処暑」となっています。


さて、今日は町立図書館に行って、8月14日(日)から8月20日(土)までの、

朝日新聞一面コラム「折々のことば」を、まとめ読みしてきました。


この一週間で印象に残ったのは8月17日(水)、原研哉さんの

「緑は猛威をふるうのだ。だから人間は、自然をほどほどに受け入れつつ、

適度に排除しながら暮らしてきた。」という「ことば」で、

いつものように鷲田清一さんの、次のような解説がありました。


『草木は放っておくと奔放に繁茂し、落葉し、「荒ぶる姿」となる。

 それを刈り、掃いて押し返すも、刈りすぎず掃きすぎず、

 人為と自然が折り合う地点を探るのが日本の庭掃除だと、デザイナーは言う。

 「持続可能性」という「殺伐とした言葉」を口にする前に、人心に蓄えられたこの知恵と感受性の声を

 聴こうと。「低空飛行」から。』


はぃ、庭掃除ではありませんが、今年の夏は、むしってもむしっても生えてくる、庭の雑草との闘いでした。

先日、除草剤を散布したはずなのに、もう次の雑草が顔をのぞかせています。

さすがに、雑草と「折り合う地点を探る」のは難しいです‥‥。


追記

8月18日(木)の「折々のことば」は、俳人・夏井いつきさんの

「泪より 少し冷たき ヒアシンス」という「句」でした。

鷲田さんの解説には、『誰かの一句が触媒となって別の誰かの「心奥に仕舞われていた感情」を

噴きださせることがある』という、夏井さんの言葉が紹介されていました。

「十七の音」の力なのですね‥‥。