しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

カントと稲盛さんの「ことば」

今日は町立図書館に行って、8月28日(日)から9月3日(土)までの、

朝日新聞一面コラム「折々のことば」を、まとめ読みしてきました。


この週は、印象に残った「ことば」が三つもありました。

何回かに分けて、この日記に書き残しておこうと思いますが、

今日はそのうちの9月2日(金)、イマヌエル・カント

「無垢(むく)の状態というものは立派なものである。

しかし他方また大変残念なことに、それは保存されがたく誘惑されやすいのである。」という「ことば」で、

いつものように鷲田清一さんの、次のような解説がありました。


『道徳について人は自身の内に一種の「羅針盤」を持っていて、

 何が善であり何が悪であるかきちんと心得ている。

 だから何をなすべきかを知るのに哲学も学問もいらないと、18世紀の哲学者は言う。

 ただ、そうした「幸福な素朴さ」を損なわないための支えとしては学問も必要だと。

 「人倫の形而上学の基礎づけ」(野田又夫訳)から。』


はぃ、とってもカントらしいお言葉です。

この「善か悪か」に関連して、8月31(水)の朝日新聞紙面に、「稲盛さんが残した主な言葉」として、

次のような「ことばと解説」が掲載されていました。


「「人間として、正しいことを追求する」

・人間は判断を繰り返し、生きていく。迷ったり、悩んだりしたときは、

 正しいか、正しくないか善悪で考えるよう求めた。判断するときにすぐに出てくるのは損得だが、

 善悪の基準で問い直す。正しく判断するために、稲盛さんは日々心を磨くことを強調した。


カントの「ことば」と稲盛さんの「ことば」‥。どこか通じるものがあるように感じました‥‥。

追記

「稲盛さんが残した主な言葉」として、次のような「ことばと解説」も掲載されていました。

こちらも、いたく心に響いた次第です。偉大な経営者の言葉は、とても重みがあります‥‥。

「君の思いは必ず実現する」

・若者たちに繰り返した言葉。同タイトルの著書は全国の少年院に寄贈した。

 「どんな逆境に遭遇しようとも、どれほど厳しい環境に置かれても、くじけることなく、

 常に明るい希望を持ち、地道な努力を一歩一歩たゆまずに続けていくならば、

 自分が思い描いた夢は、必ず実現する」とも語った。