しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

「没落」から救ったもの

本降りの雨となり、雷が鳴って激しく降る時間帯もありました。


今日は、そんな雨降りの中、新型コロナウイルスワクチンの5回目接種を終えたあと、

町立図書館に行って、11月13日(日)から11月19日(土)までの、

朝日新聞一面コラム「折々のことば」を、まとめ読みしてきました。


この一週間で印象に残ったのは、11月13日(日)と19日(土)の「ことば」でした。

まず、13日(日)は、水村美苗さんの

「食べられればいいのよ‥好きなことができていれば永遠に認められなくてもいいのよ」という「ことば」で、

いつものように鷲田清一さんの、次のような解説がありました。


『経済学者の岩井克人は米国で、経済学界の頂点からあえて脱落し、

 不均衡動学、さらに貨幣論、法人論の未踏の問題に挑んでいった。

 そんな時、伴侶で作家の水村がいつも笑って背中を押してくれたという。

 引き受けたくない仕事なら引き受けなくていいと。

 そして進行中のその仕事は、異分野の研究者にも鮮烈な刺激を与え続ける。

 岩井の「経済学の宇宙」の「あとがき」から。』


岩井先生の「経済学の宇宙」は、先日読み終えたばかりなので、鷲田さんの解説の背景もよく分かります。

ちなみに、精神的苦痛を伴う、岩井先生の「没落」から救ったのは、

一つは、陽気に生まれ、打たれ強いという自身の「性格」。

二つ目は、水村美苗さんという「伴侶」の存在。そして、三つ目は、「没落」それ自体。

「あとがき」には、このように書かれていました。(「脱落」ではなく、「没落」と書かれています)

このなかでも、よき「伴侶」の存在が、きっと岩井先生には大きかったのではないでしょうか‥。

私には羨ましい限りです‥‥。19日(日)の「ことば」の感想は、また明日にします。


追記

関東大学ラグビー対抗戦伝統の一戦、「早稲田」対「慶応」の試合は、

「19」対「13」で早稲田が辛くも逃げ切りました。

今季100周年を迎えた伝統の試合は、雨が降り、風が吹く中で行われたせいでしょうか、

早稲田に細かいミスが目立ち、前半を無得点で終えるなど、苦しい展開が続きました。

12月4日(日)の明治との試合こそは、良コンディションの中での早稲田の展開ラクビーを見たいものです。