12月初日の今日は、雲が低く垂れこめて、とても寒い一日となりました。
今日の日経新聞一面コラム「春秋」は、次のような書き出しでした。
『「極月の人々人々道にあり」(山口青邨)。極月とは1年が極まる月、つまり12月のことだ。
さまざまな事情を抱え、往来を慌ただしく通り過ぎる人々‥‥。そんな街角の情景を吟じた一句だろうか。
今年もいつの間にか、押し詰まってきた。きょうから、師走である。‥‥』
子供の頃、その「極月」は胸ときめく月でした。
誕生月でもあったし、そのあとはクリスマスやお正月など、楽しいイベントが続きます。
街角にはイルミネーションが輝くなど、この月は賑やかな雰囲気を醸し出していました。
あの頃に抱いた胸ときめく気持ちは、いつ頃から消えてなくなってしまったのかな‥?
さて、寒さに震えながら、今日は町立図書館に行って、
11月20日(日)から11月26日(土)までの、
朝日新聞一面コラム「折々のことば」を、まとめ読みしてきました。
この一週間で印象に残ったのは、11月21日(月)と25日(金)の「ことば」でした。
まず、21日(月)は、澤地久枝さんの
「みんなが生きていてよかったと思える世の中に変えていきたい。簡単には実現しないでしょう。
でも、希望を持たないのは怠惰です。」という「ことば」で、
いつものように鷲田清一さんの、次のような解説がありました。
『歴史の記録から抜け落ちる人々の声を掘り起こしてきたノンフィクション作家は、
「自分も戦争で死ななければいけない」と思い込んだ戦時中の
おのれの「無知」を恥じることから人生を始めたという。
絶望に足を取られないよう、「書かなくちゃならない」ことを必死で書き続けてきたと。
落合恵子との対談(本紙10月16日朝刊)から。』
う~む、なるほど‥‥。「希望を持たないのは怠惰です」か‥。
澤地さんは、私の父とほぼ同じ年代の戦中派。
青少年期に先の大戦を体験された方の、重みのある「ことば」だと思います‥‥。
続きはまた明日にします。