今日は雨が降らないうちに町立図書館に行って、「文藝春秋」の四月号を閲覧してきました。
巻頭随筆ではいつものように、作家で数学者の藤原正彦さんが、
「自らの頭で考えないという病」というタイトルの随筆を寄稿されていました。
そこには、次のようなことが書かれていました。
『‥‥実はデフレ不況と少子化の本質は同一で、
「今日より明日は明るい」と人々が思わなくなったことなのだ。
世の中が今より暗くなると思ったら子供を作る気にならないから少子化は進む。
将来に備え金は使わないで蓄えようと思うから、個人は消費を、企業は設備投資を控える。
当然、需要は伸びずデフレ不況は進む。
~ (中略) ~
山本夏彦氏は「三人集まれば文殊の智恵と言うが、バカが三人集まれば三倍バカになる」と喝破した。
深い洞察は常に一人の人間の呻吟により生まれる。
話し合いにより数学者は定理を発見しないし、作曲家は曲を作らないし、作家は小説を書かないし、
詩人は詩を作らないのである。』
う~む、なるほど‥‥。「デフレ不況と少子化の本質は同一」ですか‥。
言われてみると、確かにそのとおりだと思います。
そして、「深い洞察は常に一人の人間の呻吟により生まれる」というご指摘‥。
一人になって呻吟することが人には必要なのですね。
ただ、私の場合は、そこからは何も生じないような気がします‥‥。(苦笑)
追記
町立図書館に長居をしすぎて、雨が降りしきる中、自転車で帰宅することになりました。
午後からは、同じく雨が降りしきる中、バイクを運転して、電気ひげ剃りを病院まで届けてきました。