今日は令和6年6月6日です。
6が六つで「大安吉日」。宝くじを買うといいことがあるかも‥?
さて、昨日の続きです‥。
5月27日(月)は、前日に引き続き、ウンベルト・エーコの
「「忘れてはいけない」――これをわたしたちの合言葉にしましょう。」という「ことば」で、
いつものように鷲田清一さんの、次のような解説がありました。
『イタリアの作家は、少年だった1943年、ムッソリーニの独裁政権が倒れ、
複数政党がそれまで地下組織として活動していたことを初めて知ったと言う。
ファシズムは「われわれ」という存在の消失を怖(おそ)れる民衆感情に付け入り、
「余所者排除」を煽ることでつねに蘇る。「自由と解放」はだから「終わることのない課題」だと。
「永遠のファシズム」から。』
なるほど、「自由と解放」はだから「終わることのない課題」ですか‥。
エーコの幼少期はおよそ20年にわたるイタリアのファシズム政権の時期にあたり、
そのイタリアのファシズムは(ドイツ・ナチズムとの比較においては)、
ある種の多様性を積極性を取り入れるかたちで国民の自発的同意を獲得しようとしてきた、
いわば「ほどほどに自由な」時代だったそうです。
エーコは小説家のほか、中世美学研究者、テレビ番組制作者、評論家、編集者、翻訳家、
児童文学者、記号学者、大学教師など、その肩書は多岐にわたり、20世紀イタリアを代表する知識人です。