しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

ものすごくゆっくりとしたペース

ふとしたきっかけで、『フェルマーの最終定理』(サイモン・シン著、青木薫訳:新潮文庫)を

ものすごくゆっくりとしたペースで読了しました。

フェルマーの最終定理とは、3 以上の自然数 n について、

「x^n + y^n = z^n となる自然数の組 (x, y, z) は存在しない」、という定理のことです。


「ものすごくゆっくりとしたペース」になったのは、数学が苦手だからです。

ただこの小説は、数学が不得意とか得意とかは、ほとんど関係ありませんでした。

本書でもっとも印象に残ったのは、この定理を証明したアンドリュー・ワイルズの次の言葉でした。


『大人になってからも子どものときからの夢を追い続けることができたのは、

 非常に恵まれていたと思います。これがめったにない幸運だということはわかっています。

 しかし人は誰しも、自分にとって大きな何かに本気で取り組むことができれば、

 想像を絶する収穫を手にすることができるのではないでしょうか。‥‥』


歴史上の天才数学者たちの執念を感じさせる物語でした。

谷山豊と志村五郎の日本の数学者が、「谷山=志村予想」として、この証明に寄与していたことも、

同じ日本人として、とても誇らしく思った次第です‥。

普段は手にすることのなかった本に出合えてうれしかったです‥‥。