厳しい暑さは日没後も衰えることなく、寝苦しい夜が続いています。
不甲斐ない打線で「勝てない阪神タイガース」に対する苛立たしさが、それに拍車をかけているみたいです。
現に昨日は敗戦のショックで、この日記を書く気力さえ失せてしまいました‥。
さて、『白洲次郎 占領を背負った男』(北康利著:講談社)を読了しました。
本書を読んで、これまで知らなかった「戦後新憲法の制定過程の詳細」を知ることができました。
と同時に、現行憲法の改正というか、
「日本人の手による自主憲法の制定が必要ではないかという主張」が、理解できるようになりました。
著者は、本書の「あとがき」で、執筆の意図について次のようなことを述べられています。
『‥‥GHQは本国に〝従順ならざる唯一の日本人〟と報告している。
そして一見破天荒なように見える彼の行動の中に〝筋〟
(次郎はこれをプリンシプルと呼んでいる)が通っていた。
そのプリンシプルなるものを彼がどうやって身につけることができたのか、
それをどうしても解き明かしてみたくなったのである。』
「プリンシプルを持って生きていれば、人生に迷うことはない。
プリンシプルに沿って突き進んでいけばいいからだ。そこには後悔もないだろう」
「葬式無用、戒名不要」
はぃ、著者の意図は、これら白洲次郎の言葉や「二行だけの遺書」の引用などを通じて、
十分にこちらに伝わってきたように思います。
「人生の最期まで格好良かった人生」を知ることができ、「満足の一冊」でした‥‥。
追記
阪神は、先発野手が全員安打全員打点で、広島に「12」対「3」で快勝しました。
昨日までの貧打がウソのようです。
ただ、試合終了を見届けるまで心底安心できないのが、阪神ファンの悲しい性(さが)です‥‥。