週に一度、コープ宅配の商品を自宅に届けてくれるいつもの女性の方に、
「暑くて心が折れそうですね。」と挨拶がてら言ったところ、「もう折れてます。」というお返事。
この軽妙な受け答えとユーモアの精神に、体感温度が少し和らいだような気がしました‥。
さて、昨日の続きです‥。
8月2日(金)の朝日新聞一面コラム「折々のことば」は、永田和宏さんの
「みんなが正しいと言いはじめたら、一回はそれを疑ってみること。
一度だけでいいから左を見てみること。」という「ことば」で、
いつものように鷲田清一さんの、次のような解説がありました。
『生命には行き過ぎを元に戻す負のフィードバックもあれば、血液凝固反応に見られるように、
行き着くところまで行く正のフィードバックもある。人もまたみなが一斉に一方向に動きだせば、
置いてきぼりにならないか不安になり闇雲にそれに靡(なび)くと、生命科学者・家人は言う。
パニックに陥る前に一呼吸置くべしと。「知の体力」から。』
なるほど、「人もまたみなが一斉に一方向に動きだせば、
置いてきぼりにならないか不安になり闇雲にそれに靡(なび)く」ですか‥。
売りが売りをよぶ「パニック売り」となった、8月5日(月)の東京株式市場を予言したかのようです。
「一度だけでいいから左を見てみること」「パニックに陥る前に一呼吸置くべし」‥。
絶妙のタイミングで放たれた、拳拳服膺すべき「ことば」でした‥‥。