日本銀行のHPで、今月7日の内田副総裁の「函館市金融経済懇談会における挨拶」に目を通しました。
いくつか印象に残った記述は、次のようなものでした。
・景気の改善傾向は続いている。先行きも、潜在成長率を上回る成長が続くと予想している。
・中心的な見通しとしては、個人消費は底堅く推移する、と考えている。
・私自身は、米国はソフトランディングする可能性が高いと思っている。
・市場の変化は当然実体経済よりも急速なので、そのフィードバックのリスクには留意する必要がある。
・日本銀行が目指しているのは、「賃金と物価がともに緩やかに上がる」経済である。
・私自身は、この10年ほど、「日本経済に変革をもたらすドライビング・フォース(原動力)は、
人手不足しかない」と言い続けてきた。
・資本主義経済の主役はもちろん民間部門であり、成長の方向を決めるのは市場メカニズムである。
・景気や物価の変動に応じた政策スタンスの調整は、市場で形成された長期金利の効果も勘案し、
主として短期金利の操作によって行う。
・円安とそのもとでの輸入物価の上昇は、消費者物価を上振れさせるリスク要因である。
・「引き続き政策金利を引き上げ、金融緩和の度合いを調整していく」という考え方は、
その前提として「経済・物価の見通しが実現していくとすれば」という条件が付いている。
・内外の金融資本市場の急激な変動がみられるもとで、当面、現在の水準で
金融緩和をしっかりと続けていく必要がある。
・金を産資本市場が不安定な状況で、利上げをすることはない。
・我が国の株価が上昇してきた背景には企業の収益力の強化があると思っている。
両国(日本と米国)の経済のファンダメンタルズが大きく変わったと思えないので、
米国の単月の指標に対する反応としては、大きすぎると思っている。
はぃ、大変勉強になりました。
放送大学で「金融と社会」を受講した効果が、少しは現れているようです‥。
引き続き、自己啓発を続けていきたいです‥‥。