早朝は随分と涼しくなったものの、日中はまだまだ厳しい残暑が続いています。
さて、今日は町立図書館に行って、8月25日(日)から31日(土)までの
朝日新聞一面コラム「折々のことば」を、まとめ読みしてきました。
この一週間で印象に残ったのは、二つの「ことば」でした。
まず、8月25日(日)は、野家啓一さんの
「山で道に迷ったときに……一番重要なことは自分の「現在位置」を確認するということです。」
という「ことば」で、いつものように鷲田清一さんの、次のような解説がありました。
『そのためには地図とコンパスを使って「方向」を探ることと、
地図を自分のここから読むその偏向を補正するために、
全体を俯瞰(ふかん)し「平衡」を図ることが必要だと、山歩きの好きな哲学者は言う。
社会的な判断をなすに際しても同様の感覚が必須だと。
講演「阿部次郎と人文学の未来」(曽根原理ほか編「阿部次郎ルネサンス」所収から。)』
なるほど、社会的な判断をなすに際しても、全体を俯瞰し「平衡」を図ることが必要なのですね‥。
はて、その際に必要な「地図」と「コンパス」は、何なんだろう?
「情報」「一般教養」「社会的常識」「哲学」「金融リテラシー」「文学」「他者からの助言」「宗教」
「歴史」、それとも「仁」‥‥?