今日は町立図書館に行って、9月1日(日)から7日(土)までの
朝日新聞一面コラム「折々のことば」を、まとめ読みしてきました。
この一週間で印象に残ったのは、二つの「ことば」でした。
まず、9月2日(月)は、藤野寛さんの
「哲学と関わり始めると、哲学とは何(をすること)かと自問しながら生き続けることになる。」
という「ことば」で、いつものように鷲田清一さんの、次のような解説がありました。
『「何か?」という問いがその自問を歪(ひず)ませはしないかと危ぶみつつも、
事情は文学も同じだろうと、哲学者は「文学と哲学」なる特集を組んだ。
「國學院雑誌」第125巻第2号の編集後記から。なるほど学科の定義から始めない。
「専門はリルケです」と固有名でいう。論述の文体も主題ごとに違える。
その点で、苦行だが自由はある。』
この「ことば」とその「解説」を読んで、
『哲学に何ができるか』(五木寛之、廣松渉著:中公文庫)を途中で読むのをあきらめ、
そのまま放置していることを思い出しました。「積読状態」とはちょっと異なります。
というのも、お二人の対談の知的レベルについていけなかったからです‥。
あれから放送大学の思想・哲学の授業を受けたり、哲学に関する本も少しは読んだので、
その内容がそろそろ理解できるようになったかもしれません‥‥。
ただ、「哲学とは何か?」という問いは、これからも私には分からないと思います。