しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

「矜持」を持った言葉

今日は町立図書館に行って、9月8日(日)から14日(土)までの

朝日新聞一面コラム「折々のことば」を、まとめ読みしてきました。

この一週間で印象に残ったのは、二つの「ことば」でした。


まず、9月11日(水)は、英語の慣用句「Less is more.」という「ことば」で、

いつものように鷲田清一さんの、次のような解説がありました。


『少ないほうがかえって豊かだとの謂(いい)。

 要素をいろいろ加えるより控えめのほうが美しいという意味で

 建築家のミース・ファン・デル・ローエが言ったなど、初出には諸説あり。

 暴言を投げつけ人を脅かす、相手を論破して悦に入る、ひたすら己の利殖に走る、

 そうした荒(すさ)んだ時代にこそ心に留めたい。

 地道な努力の積み重ねがいずれ時代を大きく動かすと、この句とともに信じつつ。』


なるほど、「少ないほうがかえって豊か」ですか‥。

そういえば、イギリスの経済学者、エルンスト・フリードリッヒ・シューマッハー

「スモール イズ ビューティフル」(Small is Beautiful)という言葉もありましたね。

‥と同時に私は、松岡正剛さんがモットーとされていたといわれる、

「少数なれど熟したり」という「言葉」も、頭をよぎりました。


「少ない」「小さい」「少数」‥。いずれの言葉もそれぞれに「矜持」を持っているようです‥‥。