今日は町立図書館に行って、9月8日(日)から14日(土)までの
朝日新聞一面コラム「折々のことば」を、まとめ読みしてきました。
この一週間で印象に残ったのは、二つの「ことば」でした。
まず、9月11日(水)は、英語の慣用句「Less is more.」という「ことば」で、
いつものように鷲田清一さんの、次のような解説がありました。
『少ないほうがかえって豊かだとの謂(いい)。
要素をいろいろ加えるより控えめのほうが美しいという意味で
建築家のミース・ファン・デル・ローエが言ったなど、初出には諸説あり。
暴言を投げつけ人を脅かす、相手を論破して悦に入る、ひたすら己の利殖に走る、
そうした荒(すさ)んだ時代にこそ心に留めたい。
地道な努力の積み重ねがいずれ時代を大きく動かすと、この句とともに信じつつ。』
なるほど、「少ないほうがかえって豊か」ですか‥。
そういえば、イギリスの経済学者、エルンスト・フリードリッヒ・シューマッハーの
「スモール イズ ビューティフル」(Small is Beautiful)という言葉もありましたね。
‥と同時に私は、松岡正剛さんがモットーとされていたといわれる、
「少数なれど熟したり」という「言葉」も、頭をよぎりました。
「少ない」「小さい」「少数」‥。いずれの言葉もそれぞれに「矜持」を持っているようです‥‥。