しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

いま読まれていないものに目を向ける

青空が広がり、日中、部屋の温度が30℃を超える天気となりました。

肌寒かったり、逆に暑かったり。こんなに上下に振られるとは‥。

はて、私は本当に「四季のある日本」に住んでいるのでしょうか?


さて、昨日の続きです‥。

10月4日(金)の朝日新聞一面コラム「折々のことば」は、荒川洋治さんの

「いま読まれていないもの、関心をひかないものは何か。

それを考えれば、逆にこの時代がどんな時代なのかが見えてくる」という「ことば」で、

いつものように鷲田清一さんの、次のような解説がありました。


『世の中、売れないものに冷たくなっている。本もそう。

 でも何かが足りないと感じる時は、「いま読まれていないものに目を向けるといい」と詩人は言う。

 それこそ時代に欠けているものだから。

 実際、採算が合わずとも「後世のために」出しておきたいと考える人が昭和の頃までは大勢いたと。

 講演集「文学の空気のあるところ」から。』


なるほど、「何かが足りないと感じる時は、いま読まれていないものに目を向けるといい」ですか‥。

それは、「時代に欠けているもの」「今はどんな時代か」を教えてくれる書物なのですね‥。

本を購読する際の参考にしたいと思います‥‥。


追記

今日は10月10日、1964(昭和39)年のこの日、アジアで最初のオリンピックが東京で開会されました。

当時、私は小学3年生でした。

水泳や陸上などで圧倒的な強さで勝利するアメリカ選手をテレビで観戦し、それこそ「圧倒」されました。

厳かな「君が代」と違って、魂を鼓舞するような力強い「アメリカ国歌」を、初めて聞いたのもこの時です。

「こんなとんでもない国と日本は戦争をして負けたのか」と、

子どもながら、そんな複雑な気持ちを抱いたことを、カレンダーを見ながら思い出した次第です。