昨日の続きです‥。
10月9日(水)の朝日新聞一面コラム「折々のことば」は、鯨本〈いさもと〉あつこさんの
「お金で買えるものが少ない地域には、お金で買えないものがたくさんあります。」という「ことば」で、
いつものように鷲田清一さんの、次のような解説がありました。
『「海10日、里10日、山10日」。鹿児島県の屋久島ではこう語り継がれてきたと、
NPO法人「離島経済新聞社」の代表理事は言う。困りごとはみなで解決し、子育ても地域で協力しあう。
食の糧も採りすぎないよう、仕事の場所は海と里と山とに月10日ずつ三分割する。
そのような意味で「いまは島がお手本になる時代だ」と。
本紙8月31日朝刊be「フロントランナー」から。』
今回の「ことば」を読んで、村上龍さんの「この国には何でもある。ただ、希望だけがない」
(「希望の国のエクソダス」から。)という名言を思い出しました。
そして、「明日への希望」など、本当に大切なものはお金では買えないかもしれないけれど、
ある意味で冷徹な市場主義経済においては、お金で買える大切なものもあるような気がして‥。
そんなことを考えた次第です‥‥。