傘をさして歩いて買い物に行ったその帰り道、突然の暴風雨に見舞われました。
気象庁は、午前11時49分に「記録的短時間大雨情報」を発表、
松山市付近では午前11時30分までの1時間に約100ミリの猛烈な雨が降ったとのこと‥。
私はちょうどその時間帯に、国道56号線の歩道を歩いていました。
傘は全く役に立たず、全身ずぶぬれで帰宅しました。どうやら、「得難い体験」をしたようです。
さて、昨日の朝のNHKラジオ「マイ!Biz」に、日本総合研究所の寺島実郎会長が出演されていました。
今回のテーマは「2024技能オリンピックに見る日本の価値」でしたが、
番組の中で寺島会長は、おおむね次のようなことを述べられていました。
・今年の9月にフランス・リヨンで開催された大会で、
日本選手団は、中国、韓国、フランス、スイスに次いで5位、金メダル5個を獲得したが、
マスコミにはまったく報道されないし、話題にも上らなかった。
・「産業の現場」を支えている若者に、なぜ日を当てないのかという問題意識を持っている。
最澄のことばにも「一隅を照らすもの、国の宝なり」がある。
・経済というと、株や為替の話ばかりだが、本当に経済にとって大事なのは、
「技術」であり、「現場」であり、「産業力」ではないか。
近年の日本のGDPの落ち込みは、「産業の現場力」がおろそかになっているからではないか。
寺島会長のお話しによると、技能オリンピックには、
「貴金属装身具」「美容・理容」「洋菓子製造」「造園」「看護・介護」など、59種目があるとのこと。
これら「産業の現場力」を競い合っている若者がいることを知って、とても心強く思いました。
そういえば、「寺島実郎の世界を知る力#49」という番組で寺島会長は、
さだまさしさんの「風に立つライオン」の歌詞の一節を紹介されていたことを思い出しました。
『やはり僕たちの国は 残念だけれど大切な処で 道を間違えたようですね』
寺島会長ご指摘のように、大谷翔平選手のようにスポーツの世界で大活躍する若者だけでなく、
日本の産業を支える「志の高い若者」に、もっと日が当たる世の中、日本になってほしいと願っています‥‥。