しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

17世紀英国の哲学者の「ことば」

今日は二十四節気の「立冬」、七十二候の「山茶始めて開く(つばき はじめてひらく)」です。

暦どおりに、今日は各地で今シーズン一番の冷え込みとなったようです‥。


さて、昨日の続きです‥。

11月2日(土)の朝日新聞一面コラム「折々のことば」は、ジョン・ロック

「意見を提示したり受け容(い)れる順序は、意見の正しさを示す基準ではありません」という「ことば」で、

いつものように鷲田清一さんの、次のような解説がありました。


『ものの判断にあたり、人はつい最初に懐(いだ)いた意見に固執する。

 逆に、最新の意見に追従し、自分の判断をたやすく放棄する人もいる。

 真理の探究にあたっては、こうした「偏見」、こうした「偶発事」に左右されないことが肝要だと、

 17世紀英国の哲学者は言う。初めて出会った人や昔なじみのつきあいにおいても同じことがいえると。

 「知性の正しい導き方」(下川潔訳)から。』


アメリカ独立宣言の序論には、自然権に依拠し、専制的な政治に対して人民の革命権を主張する文言が

置かれており、これにはジョン・ロックの思想的影響が見られる、とされています。

放送大学の印刷教材にそのように書かれていました。


アメリカ大統領選挙では、共和党のトランプ前大統領が勝利しました。

投票に際して、「最新の意見に追従し、自分の判断をたやすく放棄する人」はいたのかしら?

今回の「ことば」とその「解説」を読んで、ついそんなことを考えてしまいました‥‥。