しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

「通底」している認識

昨日の愛媛新聞を読んでいて、アメリカ大統領選挙に関しての二人の発言に目が留まりました。

一人目は、国際政治学者イアン・ブレマー氏の次のような発言です。

『‥‥主導国を欠く「Gゼロ」世界はさらに悪化している。

 米国は(ガザ停戦に向けて)中東における影響力を十分行使していない。

 中国も(ウクライナ停戦へ)ロシアや北朝鮮に影響力を行使していない。

 こうしたリーダーシップの不在こそ、最も懸念すべき問題だ。

 北朝鮮は大規模な部隊をロシアに派兵し、越境攻撃しているウクライナ軍と交戦した。

 10年前には想像できなかったような展開だ。

 完全な民主主義でもなければ、権威主義でもない米国。国際的指導力をさらに失う米国‥。

 世界は今回の大統領選挙を経て、「自分自身と戦う米国」と向き合う。

 日本も新たな環境に備えなければならない。』


もう一人は、有権者に投票を義務付ける「国民皆投票」導入に取り組む

政治運動家マイルズ・ラパポート氏の次のような発言(「レコンキスタの時代」から。)です。

『私はニューヨークのユダヤ人家庭に生まれた。父は企業経営に携わり、母は公立高校の英語教師だった。

 2人とも政治には熱心ではなかったが、二つの価値観を大切にしていた。

 それは経済的公正と政治的平等だ。貧富の格差を是正し、誰もが等しく声を上げられる社会をつくる‥。

 両親の教えから多くのことを学んだ。

 私にとって「国民皆投票」とは、父と母が教えてくれた価値観を具現化する取組みなんだ。』


う~む、なるほど‥。

「自分自身と戦う米国」「アメリカン・デモクラシーに対する脅威は、米国外ではなく米国内に存在」。

どうやらお二人の認識は、「通底」いるようです‥‥。

民主主義が劣化している米国は、ロシアや中国の「失地回復レコンキスタ)」を

結果的に後押ししているのですね。勉強になりました‥‥。