しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

「人生そこそこ」の境地

昨日の続きです‥。


4月16日(火)の朝日新聞一面コラム「折々のことば」は、高田純次さんの

「ガラス窓を伝う雨の滴を指でなぞっている内に一日が終わったよ。」という「ことば」で、

いつものように鷲田清一さんの、次のような解説がありました。


おちゃらけ、大法螺(おおぼら)、お調子者。

 喜寿を迎えても「普段から、9割5分嘘(うそ)だから」とタレントは惚(とぼ)けるが、

 行間に切ない思いが零(こぼ)れもする。

 冬の青空がなんか美しすぎて、見上げていたら涙が頬を伝わってたとも。

 横になればよだれで枕を濡らす。滴りを愛おしみ、何かにつけ「辛抱たまらず」漏らしてしまう人生。

 ま、「人生そこそこ」か、とも。「最後の適当日記(仮)」から。』


「横になればよだれで枕を濡らす」「何かにつけ辛抱たまらず漏らしてしまう」

あぁ‥、これはまるで私のことではありませんか‥。

老いを達観視している高田さんのように、私もいつか「人生そこそこ」の境地に達してみたいです‥‥。

受容し、支えること

久しぶりに「黄砂のない」すっきりとした青空が広がりました。

シーツも洗えたし、布団も干せたし‥。やっぱりお日様は有難いです。


さて、今日は町立図書館に行って、4月14日(日)から20日(土)までの

朝日新聞一面コラム「折々のことば」を、まとめ読みしてきました。

この一週間で印象に残ったのは、二つの「ことば」でした。


まず、4月14日(日)は、小川公代さんの

「声を上げられる人だけが世界を構成しているわけではない」という「ことば」で、

いつものように鷲田清一さんの、次のような解説がありました。


『自身が受けた深い傷について、勇気を振りしぼり語る人がいて、やっと社会は少し動く。

 その一方に、語ることで傷口がさらに開くことに怯え、声をあげられない人もいる。

 「被害者」のいずれの苦しみも確(しか)とケアしていかなければならないと、英文学者は言う。

 「何が正しいのか」の判断ですら揺らぐ人をそのままに受容し、支えること。

 「世界文学をケアで読み解く」から。』


「声を上げられる人」と「声をあげられない人」‥。

「ケア」とは、「受容し、支えること」と同義語という理解でいいのでしょうか?

小川さんは、その著書「ケアの倫理とエンパワメント」で

政治、社会、医療、介護の分野からも注目されているそうでが、

世界文学の中で「ケアの倫理」をどう読み解くのか、機会があれば本を読んでみたいと思います‥‥。

想像を絶する喪失感

いつもなら水曜日の今日は町立図書館に行く日なんだけれど、

アレルギー性鼻炎の薬が切れたので、今日も郊外電車で松山市の総合病院に行ってきました。


さて、今日の「News Connect あなたと経済をつなぐ5分間」は、

戦闘開始から200日となったパレスチナ・ガザに関する話題でしたが、

番組の中でパーソナリティの野上英文さんが、2024年の「世界報道写真コンテスト」で、

ロイター通信のカメラマンが撮影したパレスチナ自治区ガザ地区

5歳のめいの遺体を抱きしめる女性の写真が大賞に選ばれたことを話されていました。


私もさっそくネットで検索して、その写真を見ました。

コンテストの審査員はこの写真について、「配慮と敬意を持って構成されており、

想像を絶する喪失感が垣間見える」と評価したそうです。


ヒジャーブ(スカーフ)で女性の表情は分からなくても、

「想像を絶する喪失感」は、ひしひしとこちらに伝わり、やりきれない思いになります‥。

時に命懸けで撮影されたと思われる一枚の写真から、

今の国際社会の「冷徹・過酷な現実」を知ることができました‥‥。

ワクワクする文房具

今日は、4週間に一回の泌尿器科病院の通院日でした。

往復の郊外電車の車内と病院の待合室で、O・ヘンリー短編集を読み進めています。

待ち時間には「短編集」が最適です‥。


私が普段、読書の際に愛用しているのが、

本に貼ったり挟んだりできる「付箋」と透明な「ブッククリップ」です。

その付箋が残り少なくなったので、病院の帰りに「ハンズ」に立ち寄りました。

今日そこで発見したのが、写真左の小さなクリップ式の付箋です。

便利な文房具を発見すると、なんだかワクワクします‥‥。

その気にさえなれば

すっきりしない天気が続いています‥。


今日も雨が降りそうな天気だったけれど、自転車で町立図書館に行ってきました。

町立図書館に関しては、最近は、月曜日と金曜日には放送大学の印刷教材の勉強、

水曜日には朝日新聞一面コラム「折々のことば」のまとめ読み、というペース配分です。

夜は夜で、放送大学のインターネット配信授業を受講したり、NHKプラスで登録番組を視聴したり、

さらに最近では、プロ野球阪神戦をテレビ観戦していると、あっという間に一日は経過していきます。


これに月に2回の氏神神社の清掃活動と4週間に1回の通院が加わります。

高校時代の級友からは、テニスや低山のハイキングなど、身体を動かすことを勧められますが、

こちらは週数回の散歩で満足しています。

本人がその気にさえなれば、様々な機会(チャンス)が目の前に広がる、今の世の中ですが、

その「その気」が曲者です‥‥。