昨日のうそのような寒さから今日は一転、よく晴れて爽やかな青空が広がりました。
どういうお天気が今の季節に相応しいのか、さっぱり分からなくなりました‥。
さて、昨日の続きです‥。
10月15日(水)の朝日新聞一面コラム「折々のことば」は、古東哲明さんの
「いつまでも……終わってほしくないほどのものが、幸福な生なのに、
終わるからこそ幸福であるというパラドックス」という「ことば」で、
いつものように鷲田清一さんの、次のような解説がありました。
『面白い映画も、果てなく続けば「退屈どころか、不気味」だ。
マラソンもゴールがあるから苦役にならない。
同じように、ずっと続いてほしい幸福な人生もエンドマークがあるから愉(たの)しめるのだと、
哲学者は言う。眼の前の光景も〈死〉という終わりのほうから見つめると、
「とたんにやさしい光をおびて」くると。「思考の平均律」から。』
なるほど、「終わるからこそ幸福である」ですか‥。
「太陽も死もじっと見つめることはできない。」があります。
究極の終わりである〈死〉から眼前の光景を見つめることは、容易ではないと思います‥‥。