しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

「終わるからこそ幸福である」

今日は二十四節気の「霜降(そうこう)」です‥。

昨日のうそのような寒さから今日は一転、よく晴れて爽やかな青空が広がりました。

どういうお天気が今の季節に相応しいのか、さっぱり分からなくなりました‥。


さて、昨日の続きです‥。

10月15日(水)の朝日新聞一面コラム「折々のことば」は、古東哲明さんの

「いつまでも……終わってほしくないほどのものが、幸福な生なのに、

終わるからこそ幸福であるというパラドックス」という「ことば」で、

いつものように鷲田清一さんの、次のような解説がありました。


『面白い映画も、果てなく続けば「退屈どころか、不気味」だ。

 マラソンもゴールがあるから苦役にならない。

 同じように、ずっと続いてほしい幸福な人生もエンドマークがあるから愉(たの)しめるのだと、

 哲学者は言う。眼の前の光景も〈死〉という終わりのほうから見つめると、

 「とたんにやさしい光をおびて」くると。「思考の平均律」から。』


なるほど、「終わるからこそ幸福である」ですか‥。

フランスのモラリストラ・ロシュフコー箴言

「太陽も死もじっと見つめることはできない。」があります。

究極の終わりである〈死〉から眼前の光景を見つめることは、容易ではないと思います‥‥。