しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

コラム・エッセイ

「人生そこそこ」の境地

昨日の続きです‥。 4月16日(火)の朝日新聞一面コラム「折々のことば」は、高田純次さんの「ガラス窓を伝う雨の滴を指でなぞっている内に一日が終わったよ。」という「ことば」で、いつものように鷲田清一さんの、次のような解説がありました。 『おちゃ…

受容し、支えること

久しぶりに「黄砂のない」すっきりとした青空が広がりました。シーツも洗えたし、布団も干せたし‥。やっぱりお日様は有難いです。 さて、今日は町立図書館に行って、4月14日(日)から20日(土)までの朝日新聞一面コラム「折々のことば」を、まとめ読…

横に並んで佇む

昨夜11時過ぎの強い横揺れの地震のあと、私はその後の余震が心配で、なかなか眠りにつくことができませんでした。全国ニュースになったこともあって、兵庫県赤穂市と東京都練馬区に在住の従姉妹から、それぞれお見舞いのLINEメールが届きました。心配…

何もしないことの価値

今日は町立図書館に行って、4月7日(日)から13日(土)までの朝日新聞一面コラム「折々のことば」を、まとめ読みしてきました。 この一週間で印象に残ったのは、二つの「ことば」でした。まず、4月10日(水)は、暉峻淑子(てるおかいつこ)さんの「…

熟成されたウイスキーのように胸底に染みる言葉

今日は父の命日です。お墓に行って、お線香を立ててきました。父の容態が急変した際、延命措置を選択しなかったのは正しかったのか、一年が経過した今でも自問・自責します。たぶんこれからもずっと、折に触れて自問・自責することになると思います‥。 さて…

身体が頭を諦めさせる

松前公園の桜は、遊歩道に花が散って、葉桜になった木はあるものの、今日現在、ご覧のようにまだまだ見頃が続いています。「おとつさん こんなに花が ちつてるよ」(正岡子規)さて、昨日の続きです‥。4月6日(土)の朝日新聞一面コラム「折々のことば」は…

群れずに一人で淡々と

風はヒンヤリしていたけれど、澄み切った青空が広がって、清々しい一日となりました。 さて、今日は町立図書館に行って、3月31(日)から4月6日(土)までの朝日新聞一面コラム「折々のことば」を、まとめ読みしてきました。この一週間で印象に残ったの…

「清明の日」の翌日の雑感

昨日は二十四節気の「清明」でした。「清浄明潔の略」とはいいながら、今日もどんよりと曇った一日となりました‥。 さて、今日の日経新聞一面コラム「春秋」は、その著書「気くばりのすすめ」がベストセラーとなった鈴木健二さんの逝去を悼む内容で、そこに…

久しぶりに目にした言葉

降り続いていた雨も止んだので、松前公園に散歩に出掛けました。公園内の桜は、まだ三分から七分咲きといったところでしょうか。満開は今度の土・日曜日ぐらいかしら‥? さて、昨日の続きです‥。3月30日(土)の朝日新聞一面コラム「折々のことば」は、E…

貫く棒の 如きもの

今日は4月1日、新しい年度の始まりの日です‥。 日経新聞には、サントリーウイスキーの広告に、伊集院静さんの新社会人への「空っぽのグラス諸君。」というタイトルのメッセージが掲載されていて、そこには次のようなことが書かれていました。『‥‥君は今、…

「潔い負け方」を尊重する

昨日の続きです‥。 3月19日(火)の朝日新聞一面コラム「折々のことば」は、山崎正和さんの「認知を求める心理のなかには、優越するために他人との同等を必要とするという逆説が働く」という「ことば」で、いつものように鷲田清一さんの、次のような解説…

「まだ借りが返せていない」という言葉

松山地方気象台は今日、松山市で桜が開花したと発表しました。平年より3日、去年より9日遅い開花宣言とのこと‥。我が家の庭にも「春の変化」が見られます。ツルニチニチソウにうす紫色の花が咲き、フリージアには黄色の花が咲きかけ、そして、ヤマモミジに…

何かを生むのは分離、別れること

昨日の続きです‥。 3月13日(水)の朝日新聞一面コラム「折々のことば」は、G・K・チェスタトンの「誕生は、死と同じく厳粛な別れなのである。」という「ことば」で、いつものように鷲田清一さんの、次のような解説がありました。 『女性が子どもを得る…

〈私〉を象(かたど)る

今日は町立図書館に行って、3月10日(日)から3月16日(土)までの朝日新聞一面コラム「折々のことば」を、まとめ読みしてきました。蔵書点検後の久しぶりの開館ということもあって、本を返却する人などで混み合っていました。 この一週間で印象に残っ…

「正反対を見る思考」を学ぶ

今月11日から20日まで、町立図書館が蔵書点検のため休館なので、ほぼ習慣化している一週間に一度の、朝日新聞一面コラム「折々のことば」の「まとめ読み」ができません。 その「折々のことば」の執筆者、鷲田清一さんが、今日の愛媛新聞文化欄「おかげさ…

「音の春」から「気温の春」へ

春分の日と同時に、春のお彼岸も近づいてきたので、今日は実家のお墓掃除に行ってきました。田んぼに囲まれた墓地の上空からは、ヒバリの泣く声が聞こえてきました。「光の春」から、「音の春」へ、そしてようやく、「気温の春」がやってきそうな気配です‥‥…

包装の豊饒さ

昨日の続きです‥。 3月2日(土)の朝日新聞一面コラム「折々のことば」は、ロラン・バルトの「贈られる物は中味ではなく、その箱であるかのようだ。」という「ことば」で、いつものように鷲田清一さんの、次のような解説がありました。 『日本を訪れたフラ…

「食べること」の奥深さ

風はヒンヤリしてたけれど、すっきりとした青空が広がりました。 さて、昨日の続きです‥。この一週間で印象に残ったのは、二つの「ことば」でした。まず、2月27日(火)は、霜山徳爾さんの「食べるということは生きるということであって、生きるための行…

この世界が好きになる

今日は半年に一度の、眼科病院の通院日でした。半年前と比べて視力の低下はなく、網膜前膜の状態にも変化がなかったので、引き続き経過観察することになりました‥。 さて、昨日の日経新聞文化欄に、作家の宮内悠介さんが、「夫婦の日記」というタイトルの随…

言葉の厚味とは‥

冷たい雨が降り続き、寒い一日となりました。このところ雨が降る日が多いのに、松山市の水源・石手川ダムの貯水率は、50%に届かないようです‥。 さて、昨日の続きです‥。2月24日(土)の朝日新聞一面コラム「折々のことば」は、英語のことわざの「Empt…

音楽は公的数的でなく個人的

今日は町立図書館に行って、2月18日(日)から2月24日(土)までの朝日新聞一面コラム「折々のことば」を、まとめ読みしてきました。 この一週間で印象に残ったのは、二つの「ことば」でした。まず、2月21日(水)は、小澤征爾さんの「音楽はまず声…

まだまだ修行が足りない?

一昨日の日経新聞一面コラム「春秋」は、作家の吉田健一さんと酒のお話しを引用しながら、アルコール度数の高い酒を自粛する昨今の流れについてもコメントする内容で、次のようなことが書かれていました。 『作家の吉田健一は毎週木曜日の昼ごろ、神田神保町…

個性は育つもの

この時期らしい寒さが戻って来ました。晴れ間の見えない、すっきりしない天気が続いています。 さて、またまた昨日の続きです‥。2月17日(土)の朝日新聞一面コラム「折々のことば」は、白洲正子さんの「野性と自由が異なるように、生まれつきの素質と個…

母の「最後の教育」

今日の東京株式市場で、日経平均株価が史上最高値を更新しました。終値は前日比836円(2%)高い3万9098円、バブル期の1989年12月29日につけたこれまでの最高値(3万8915円)を上回り、初めて3万9000円台にのせました。日経新聞電子版に書かれていたこの記事…

自ら実践していないと語れない言葉

一時、雷が鳴って、大地を打つように雨が降りました‥。 さて、今日は町立図書館に行って、2月11日(日)から17日(土)までの朝日新聞一面コラム「折々のことば」を、まとめ読みしてきました。行きは雨は止んでいたけれど、帰りは傘がほとんど役に立た…

人生はつねに詩の一篇

今朝、氏神神社を清掃していると、参拝する年配の女性をお見掛けしました。その方は拝殿に向かい、かれこれ長い時間、真剣な顔をして手を合わされていました。お孫さんの合格祈願でしょうか、それともご家族に病気の方がいらっしゃるのでしょうか‥。いずれに…

声は肌から心に滲み込む

今日は町立図書館に行って、1月28日(日)から2月3日(土)までの朝日新聞一面コラム「折々のことば」を、まとめ読みしてきました。 この一週間で印象に残ったのは1月31日(水)、山根基世さんの「声っていうのはね、耳に届くんじゃないんですよ。肌…

寂しい時は鏡を見て笑う

昨日の続きです‥。1月24日(水)の朝日新聞一面コラム「折々のことば」は、母子寮の元職員の「寂しい時は鏡を見て笑ってごらん。ゆうちゃんの顔はお母さんそっくりだよ」という「ことば」で、いつものように鷲田清一さんの、次のような解説がありました。…

言葉という「シェルター」

月末の昨日は休館だったので、今日、町立図書館に行って、1月21日(日)から27日(土)までの朝日新聞一面コラム「折々のことば」を、まとめ読みしてきました。 この一週間で印象に残ったのは、二つの「ことば」でした。まず、1月23日(火)は、ロバ…

世に隠れることの難しさ

アレルギー性鼻炎の薬が切れたので、今日は松山市内の病院に行ってきました。そろそろスギ花粉が飛散する季節となります。そして、今日は寒さも和いで、陽だまりにホッと一息つく、そんな穏やかな一日となりました。南西に窓がある部屋の室温は、24℃を超え…