しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

コラム・エッセイ

「正反対を見る思考」を学ぶ

今月11日から20日まで、町立図書館が蔵書点検のため休館なので、ほぼ習慣化している一週間に一度の、朝日新聞一面コラム「折々のことば」の「まとめ読み」ができません。 その「折々のことば」の執筆者、鷲田清一さんが、今日の愛媛新聞文化欄「おかげさ…

「音の春」から「気温の春」へ

春分の日と同時に、春のお彼岸も近づいてきたので、今日は実家のお墓掃除に行ってきました。田んぼに囲まれた墓地の上空からは、ヒバリの泣く声が聞こえてきました。「光の春」から、「音の春」へ、そしてようやく、「気温の春」がやってきそうな気配です‥‥…

包装の豊饒さ

昨日の続きです‥。 3月2日(土)の朝日新聞一面コラム「折々のことば」は、ロラン・バルトの「贈られる物は中味ではなく、その箱であるかのようだ。」という「ことば」で、いつものように鷲田清一さんの、次のような解説がありました。 『日本を訪れたフラ…

「食べること」の奥深さ

風はヒンヤリしてたけれど、すっきりとした青空が広がりました。 さて、昨日の続きです‥。この一週間で印象に残ったのは、二つの「ことば」でした。まず、2月27日(火)は、霜山徳爾さんの「食べるということは生きるということであって、生きるための行…

この世界が好きになる

今日は半年に一度の、眼科病院の通院日でした。半年前と比べて視力の低下はなく、網膜前膜の状態にも変化がなかったので、引き続き経過観察することになりました‥。 さて、昨日の日経新聞文化欄に、作家の宮内悠介さんが、「夫婦の日記」というタイトルの随…

言葉の厚味とは‥

冷たい雨が降り続き、寒い一日となりました。このところ雨が降る日が多いのに、松山市の水源・石手川ダムの貯水率は、50%に届かないようです‥。 さて、昨日の続きです‥。2月24日(土)の朝日新聞一面コラム「折々のことば」は、英語のことわざの「Empt…

音楽は公的数的でなく個人的

今日は町立図書館に行って、2月18日(日)から2月24日(土)までの朝日新聞一面コラム「折々のことば」を、まとめ読みしてきました。 この一週間で印象に残ったのは、二つの「ことば」でした。まず、2月21日(水)は、小澤征爾さんの「音楽はまず声…

まだまだ修行が足りない?

一昨日の日経新聞一面コラム「春秋」は、作家の吉田健一さんと酒のお話しを引用しながら、アルコール度数の高い酒を自粛する昨今の流れについてもコメントする内容で、次のようなことが書かれていました。 『作家の吉田健一は毎週木曜日の昼ごろ、神田神保町…

個性は育つもの

この時期らしい寒さが戻って来ました。晴れ間の見えない、すっきりしない天気が続いています。 さて、またまた昨日の続きです‥。2月17日(土)の朝日新聞一面コラム「折々のことば」は、白洲正子さんの「野性と自由が異なるように、生まれつきの素質と個…

母の「最後の教育」

今日の東京株式市場で、日経平均株価が史上最高値を更新しました。終値は前日比836円(2%)高い3万9098円、バブル期の1989年12月29日につけたこれまでの最高値(3万8915円)を上回り、初めて3万9000円台にのせました。日経新聞電子版に書かれていたこの記事…

自ら実践していないと語れない言葉

一時、雷が鳴って、大地を打つように雨が降りました‥。 さて、今日は町立図書館に行って、2月11日(日)から17日(土)までの朝日新聞一面コラム「折々のことば」を、まとめ読みしてきました。行きは雨は止んでいたけれど、帰りは傘がほとんど役に立た…

人生はつねに詩の一篇

今朝、氏神神社を清掃していると、参拝する年配の女性をお見掛けしました。その方は拝殿に向かい、かれこれ長い時間、真剣な顔をして手を合わされていました。お孫さんの合格祈願でしょうか、それともご家族に病気の方がいらっしゃるのでしょうか‥。いずれに…

声は肌から心に滲み込む

今日は町立図書館に行って、1月28日(日)から2月3日(土)までの朝日新聞一面コラム「折々のことば」を、まとめ読みしてきました。 この一週間で印象に残ったのは1月31日(水)、山根基世さんの「声っていうのはね、耳に届くんじゃないんですよ。肌…

寂しい時は鏡を見て笑う

昨日の続きです‥。1月24日(水)の朝日新聞一面コラム「折々のことば」は、母子寮の元職員の「寂しい時は鏡を見て笑ってごらん。ゆうちゃんの顔はお母さんそっくりだよ」という「ことば」で、いつものように鷲田清一さんの、次のような解説がありました。…

言葉という「シェルター」

月末の昨日は休館だったので、今日、町立図書館に行って、1月21日(日)から27日(土)までの朝日新聞一面コラム「折々のことば」を、まとめ読みしてきました。 この一週間で印象に残ったのは、二つの「ことば」でした。まず、1月23日(火)は、ロバ…

世に隠れることの難しさ

アレルギー性鼻炎の薬が切れたので、今日は松山市内の病院に行ってきました。そろそろスギ花粉が飛散する季節となります。そして、今日は寒さも和いで、陽だまりにホッと一息つく、そんな穏やかな一日となりました。南西に窓がある部屋の室温は、24℃を超え…

己の弱さを自覚する

昨日の続きです‥。1月16日(火)の朝日新聞一面コラム「折々のことば」は、岡崎武志さんの「何事も、苦難の解決法は自分の中に潜んでいる。」という「ことば」で、いつものように鷲田清一さんの、次のような解説がありました。 『これは苦難の渦中にある…

行動しつつ修正してゆく態度

メダカを飼っている鉢に、この冬初めて氷が張りました。今日は昨日よりも一段と寒さが厳しくなりました‥。 この寒さの中、町立図書館に行って、1月14日(日)から20日(土)までの朝日新聞一面コラム「折々のことば」を、まとめ読みしてきました。習慣…

内面の生活が豊かな人

暖房を入れていない部屋は、まるで冷蔵庫の中のようでした。明日はさらに寒くなるようです‥。報道によるとANAは今日、羽田空港~能登空港(石川県輪島市)線を今月27日から再開すると発表したそうです。被災地の支援や復旧が、一歩でも着実に前に進むこ…

行為と感情

昨日の続きです‥。1月11日(木)の朝日新聞一面コラム「折々のことば」は、菅原和孝さんの「わたしが行為してしまったことが、そのままわたしの感情なのである。」という「ことば」で、いつものように鷲田清一さんの、次のような解説がありました。 『感…

路上の石を踏石に変える

午後4時前から雨脚が強くなつてきました。冷たい雨ではなく、比較的暖かい雨です。 さて、昨日の続きです‥。1月10日(水)の朝日新聞一面コラム「折々のことば」は、ルビー・ブリッジズの「わたしたちをつまずかせる路上の石を、大きく踏みだすための踏…

「地球に間借りしている」という考え方

雲一つない青空が広がったお天気の下、今日は町立図書館に行って、1月7日(日)から13日(土)までの朝日新聞一面コラム「折々のことば」を、まとめ読みしてきました。 この一週間で印象に残ったのは、三つの「ことば」でした。まず、1月7日(日)は、…

サイエンスと情熱(パッション)

昨日の続きです‥。2024年1月3日(水)の朝日新聞一面コラム「折々のことば」は、柳町隆造さんの「今から50年先に咲く花は今、何かというと、無視されてるかバカにされてることです」という「ことば」で、いつものように鷲田清一さんの、次のような解…

「日本人的存在」を考える

今日は町立図書館に行って、2023年12月31日(日)から2024年1月6日(土)までの朝日新聞一面コラム「折々のことば」を、まとめ読みしてきました。 この一週間で印象に残ったのは、二つの「ことば」でした。まず、1月1日(日)は、芥川龍之介…

絶望によって何かを生み出す

明日の成人式を前にして、文学紹介者の頭木弘樹さんが、今日の愛媛新聞に「いつか倒れたときのために」というタイトルの随筆を寄稿されていて、その最後には、次のようなことを書かれていました。 『‥‥難病(潰瘍性大腸炎)になって私が救いを感じたのは、「…

せつない、ということばの重み

昨日の続きです‥。 2023年12月26日(火)の朝日新聞一面コラム「折々のことば」は、石垣りんさんの「せつない、ということばの重みは、心の中のどの部分に寄りかかろうとするのでしょうか。」という「ことば」で、いつものように鷲田清一さんの、次…

崇高なものを宿す場所

町立図書館は、今年は今日から開館したので、昨年12月24日(日)から30日(土)までの朝日新聞一面コラム「折々のことば」を、まとめ読みしてきました。 この一週間で印象に残ったのは、二つの「ことば」でした。まず、12月25日(日)の「ことば」…

今年最後の清掃活動

昨日の続きです‥。12月22日(金)の朝日新聞一面コラム「折々のことば」は、橋本治さんの「対立は、同じ土俵の上でしか成り立たない。」という「ことば」で、いつものように鷲田清一さんの、次のような解説がありました。 『「対立」が起こるとすぐに「…

一片の潔さ

よく晴れて気温も上昇し、穏やかな一日となりました。 今日は町立図書館に行って、12月17日(日)から23日(土)までの朝日新聞一面コラム「折々のことば」を、まとめ読みしてきました。この一週間で印象に残ったのは、二つの「ことば」でした。 まず…

重い荷物を持って歩く

もうここまでくると、笑ってしまいそうな寒さです。そして、吹く風は、まるでカミソリのような切れ味です。 さて、昨日の続きです‥。12月13日(水)の朝日新聞一面コラム「折々のことば」は、ヨネヤマママコさんの「十の絶望もたった一つの希望で御破算…