しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

65歳の顔

米国元副大統領のジョー・バイデンさんが、

米東部時間20日正午(日本時間21日午前2時)前、

ワシントンの連邦議会議事堂前の就任式で宣誓し、第46代大統領に就任しました。

78歳での大統領就任は、「史上最高齢」とのことですが、映像で見る限り、

就任演説をするバイデン大統領は、若々しく凛々しい顔をされていたように思います。


そして、「顔」といえば、今日の朝日新聞一面コラム「天声人語」には、

「シャネルの言葉」というタイトル(デジタル版)で、次のようなことが書かれていました。


『「流行を作っているんじゃない。私自身が流行だから」。

 仏デザイナーのココ・シャネルは多くの名言を残した。強気の弁もあれば、寂しげな述懐も。

 高級ブランドの創業者として名高い彼女が亡くなって今月で50年となった。

               ~ (中略) ~

 シャネルはこんなことも言っている。

 「20歳の顔は自然がくれたもの。30歳の顔はあなたの生活が、

 50歳の顔にはあなた自身の価値が表れる」。

 シャネルの品々とはおよそ縁のない身だが、鏡に映るおのれの顔にじーっと考え込む。』


う~む、なるほど‥‥。「50歳の顔にはあなた自身の価値が表れる」ですか‥。

今、私は65歳‥‥。「65歳の顔」には何が表れているのでしょう?

「後悔」、「悔恨」、「諦観」、「達観」、「感謝」、「忘却」、「唯識」、

それとも「悟り」‥? やっぱり私は、いくつになっても、「希望」がいいと思います。

ケリをつける

今日から、二十四節気の「大寒」(1/20 ~ 2/2)、

七十二候では「蕗のとう花咲く」(1/20 ~ 1/24)です。

「こよみのページ」のHPには、

「一年で一番寒さの厳しい頃 。逆の見方をすれば、

 これからは暖かくなると言うことである。春はもう目前である。」という解説があります。

このところ、厳しい寒さが続いていますが、季節は必ず冬から春になります。

けれども「コロナ」は、「もう目前」というのが見通せません。

出口の見えないトンネルを走り続けなければならないのは、とても辛いものがあります。


さて、今日の朝日新聞一面コラム「折々のことば」は、社会学者・加藤秀俊さんの

「だれでも年をとればどこかでけじめをつける時がやってきます。」という言葉で、

いつものように鷲田清一さんの、次のような解説がありました。


『人生のある段階で「ケリをつける」知恵の一つに「隠居」というのがあった。

 仕事や生計の前線から身を退く、その時期はかつては自分で決めたと、社会学者は言う。

 が、俸給生活が中心の現代は、ケリは「定年」という形で申し渡される。

 ましてや、隠居した者たちの自活のしくみ(隠居講)が

 かつて存在したことなど想像もできなくなっていると。「人生のくくり方」から。』


う~む、なるほど‥‥。

「仕事や生計の前線から身を退く、その時期はかつては自分で決めた」ですか‥‥。

そういえば最近は、「ご隠居さん」という言葉を聞かなくなりました。

私はといえば、いよいよ仕事からの完全リタイアの時期が迫ってきました。

これが一つの「ケリ」‥、人生の「折目・節目」になることだけは間違いありません。

不都合な真実

昨日の「溜池通信・不規則発言」で、「かんべえ」さんが、

「コロナ下の日本経済における不都合な真実」という題で、次のようなことを書かれていました。

ただし、ご本人曰く、「たぶんこうなんじゃないかなあ、という仮説段階」とのことでした。


・10万円の給付金で増えたのは消費ではなくて貯蓄だった。

・住民票の動きを見る限り、既に東京都からのエクソダスが始まっている。

・製造業とサービス業が織りなす「K字型回復」の明暗。

・グリーンとデジタルでGDPが増える道理はない。

・他国に比して日本だけ失業率が上がっていないのは非正規労働者のお陰。

・秋時点で「コロナは去った」と日本人の大多数がタカをくくっていたから、

 最近の菅内閣批判が強くなっている。

・リモートワークによって、これから失われるであろう日本型組織の比較優位。

・ESG投資は市場原理をゆがめるので、やればやるほど害の方が大きくなる。

・日本におけるワクチン普及が遅れているのは、政策当事者が人命よりも人権を尊重しているから。


う~む、なるほど‥。いずれも鋭いご指摘だと思います。

特に、『秋時点で「コロナは去った」と日本人の大多数がタカをくくっていたから、

最近の菅内閣批判が強くなっている。』は、耳が痛いお話しでした。

言われてみれば確かに、私たち一人ひとりの「油断の積み重ね」が、

現在の感染拡大を招いている、一つの遠因なのかもしれません。


そして、「K字型回復」という意味を、恥ずかしながら私は知りませんでした。

日経新聞デジタル版で調べてみると、次のような文章を見つけました。

『コロナ禍からの回復は「K字型」に‥‥。こうした指摘が市場で説得力を増している。

 急回復する「V字型」、時間がかかる「U字型」、低迷を抜けられない「L字型」といった議論よりも、

 強いところがより強く、厳しいところはさらに落ちていく二極化の議論だ。

 それを上向きと下向きが離れていく「K」の形になぞらえる。』


へぇ~、そうなんだ‥‥。

これってまるで、我が国の財政の、「拡大する歳出」と「低迷する税収」で大きく開いた格差を

視覚的に表現した「ワニの口」みたいですよね‥‥。

それはともかく、「かんべえ」さんの「溜池通信・不規則発言」は、とても勉強になります。

「プランB」がベールを脱ぐ時

第204通常国会が、今日18日に召集されました。

この通常国会では、1年間の内閣の基本方針や主な政策を示す、

首相による「施政方針演説」が実施されることになっていて、

日経新聞デジタル版には、そのポイントが次のように整理されていました。


○コロナ対策

 ・特措法改正で罰則を付し、時短要請の実効性を高める

 ・ワクチンは2月下旬までに接種開始

 ・医療体制の確保に全力

○看板政策

 ・2035年までに新車販売で「電動車100%」

 ・デジタル庁、今秋に設置

 ・研究開発予算を今後5年で120兆円に

 ・不妊治療の保険適用を来年4月からスタート

外交問題

 ・米国のバイデン次期大統領と早期に会談

 ・中国と共通の諸課題解決へ連携

 ・日韓両国関係は非常に厳しい状況


はぃ‥、こうしてポイントを分かりやすく整理していただくと、とても助かります。

そして、気になる夏の東京五輪パラリンピックについては、

「感染対策を万全とし、大会を実現するとの決意のもと準備を進める」と主張されたそうです。


う~む、なるほど‥‥。「決意のもと準備を進める」ですか‥‥。

官庁用語から判読すると、この文章からは、中止や延期の選択肢も見え隠れしています。

ちなみに、今日の日経新聞一面コラム「春秋」には、次のようなことも書かれていました。


『‥‥果たして半年後に東京で、五輪は開催できるのか、かまびすしい。

 英国の金メダリストは先日、ツイッター

 「東京は24年、パリが28年、ロサンゼルスが32年に」とする案を記した。

 コロナ対応の要諦は最悪を想定する。ならばそろそろ「プランB」がベールを脱ぐ時か。

 まさかウイルスに休戦を求めるわけにもいくまい。』


現実味を帯びた「選択肢の一つ」だと、私もそう思います‥‥。

一面コラムニストの資質と資格

阪神・淡路大震災から26年となった今日17日、

日経新聞一面コラム「春秋」と朝日新聞一面コラム「天声人語」は、

奇しくも、それぞれのコラムニスト氏の、当時の取材経験を振り返る文章で始まっていました。


『26年前のきょう、夜勤で東京本社に泊まっていた。

 早朝、枕元の電話が鳴った。気象庁の災害専用回線を取ると関西地方で大地震が発生した、

 との一報である。眠気が吹き飛ぶ。神戸に向かった。

 倒壊した阪神高速道路が塞いだ道を迂回し、現地に着いたのは夜だった。

 「父さんは無事。近所の様子を見に行く」。阪神大震災の取材で最も心に残る光景は、

 避難所の学校の掲示板にはられたおびただしい被災者の手書きの伝言だった。

 家屋の下敷きになりながら命を取り留めた約3万5千人のうち、近隣住民らに救助された人は8割弱。

 消防や自衛隊の初動の遅れを救ったのは普通の人々だ。‥‥』


『あの日を思い出すと、いまもいたたまれない気持ちになる。

 1995年1月17日、阪神・淡路大震災。私は東京から神戸の警察署に電話取材をしていた。

 夜になったころだ。混乱の中で言ってしまった。「被災者の資料をFAXしてもらえませんか」。

 しばらくの沈黙。諭すように言葉が返ってきた。

 「記者さん、そりゃ無理です。電気が止まって、ろうそくの火で読んでいるぐらいですから」。

 ハッとして受話器の前で何度も頭を下げて謝った。

 あの人はいま、どうしているだろうか。当時の私には警察署が停電したままの大災害が想像できなかった。

 後の現地取材で知ったのは警察も甚大な被害を受けたということ。

 庁舎が崩れ、生き埋めになった人もいた。‥‥』


はぃ‥、それぞれのコラムニスト氏は、

このような取材経験を踏んで、今のポジションに就かれているのですね‥‥。

市井の人に寄り添う文章を書くことのできる、一面コラムニストとしての「資質」と「資格」というものを、

今日のコラムに垣間見たような気がしました。