知り合いの田んぼには、水が張られていました。こちらでは田植えが本格的に始まろうとしています‥。
さて、今日は町立図書館に行って、5月26日(日)から6月1日(土)までの
朝日新聞一面コラム「折々のことば」を、まとめ読みしてきました。
この一週間で印象に残ったのは、三つの「ことば」でした。
まず、5月26日(日)は、ウンベルト・エーコの
「もっと世界をよく見てほしい、鏡をながめることは控えてほしい」という「ことば」で、
いつものように鷲田清一さんの、次のような解説がありました。
『イタリア上院のセミナーで、作家は議員と報道関係者に向けこう訴えた。
記者は政治家の発言やスクープばかり追い、政治家はマスコミを利用しつつも
そこに映る己の像に右往左往する。
政治を腐らせないためには、両者がもたれあうそうした「狭苦しい空間」を抜け出して、
その外で起こっている出来事に確(しか)と目を向けるべきだと。
「永遠のファシズム」(和田忠彦訳)から。』
なるほど、「記者は政治家の発言やスクープばかり追い、
政治家はマスコミを利用しつつもそこに映る己の像に右往左往する」ですか‥。
今の日本の政治家とマスコミにも、そのまま当てはまるようにも思います。
それとも「狭苦しい空間」は、案外居心地がいいのでしょうか‥‥?
追記
阪神の大山選手&ゲラ投手の2軍降格を受けて、
「そして誰もいなくなった‥‥?」というスポーツ記事を目にしました。
アガサ・クリスティーのこの小説のタイトルは、今の阪神にピッタリの表現だと思いました‥‥。