しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

「撤退」ではなく「撤収」

今日は二十四節気の「夏至」です。

一年中で最も昼の長い日ですが、梅雨時でもあることから、日照時間は意外と短いみたいです‥。


さて、昨日の続きです‥。

6月15日(土)の朝日新聞一面コラム「折々のことば」は、木梨憲武さんの

「「撤収」はさ、「撤退」とは違って、またこの場に戻ってくる可能性を含む言葉だって俺は思う。」

という「ことば」で、いつものように鷲田清一さんの、次のような解説がありました。


『お笑いコンビ・とんねるずの憲(ノリ)さんは、

 長く続けたテレビ番組「とんねるずのみなさんのおかげでした」を終える時、

 終了でなく別の「俺たちらしい場所」を探すための一旦休憩の気分だったという。

 スタッフの皆と離れてもそれまでの全部が次を楽しむための準備期間だと思えたからと。

 「みなさんのおかげです 木梨憲武自伝」から。』


なるほど、「撤退」ではなく「撤収」ですか‥。確かに受け取るニュアンスが違いますよね。

そういえば、先の大戦で日本軍は、

自軍が不利になって敵から逃げる形へと行動を変更することを「転進」と呼んでいました。

実質的には「撤退」と同じ意味であったものの、「あたかもそうではなかったかのような表現のために

使われていた」とのこと。ウィキペディアにそのように書かれていました。


「撤退」ではなく「撤収」、「撤退」ではなく「転進」‥。

「ことば」は「変幻自在」です。 いや、「臨機応変」とも言えるかも‥‥?