昨日から、二十四節気の「大雪」、七十二候では「空寒く冬となる」となりました。
このところ「空寒い日」が続いていましたが、今日は陽が射して、比較的暖かい一日となりました‥‥。
さて、昨日の続きです。
12月3日(土)の朝日新聞一面コラム「折々のことば」は、ヴィスワヴァ・シンボルスカの
「絶えず自分に対して「わたしは知らない」と繰り返していかなければなりません。」という「ことば」で、
いつものように鷲田清一さんの、次のような解説がありました。
『「問題が一つ解決されると、そこから無数の新たな疑問がわき出してくる」、
それが思考のいのちだと、ポーランドの女性詩人は言う。
詩においても、人は最終行を書き終えるやたちまち「ためらいの感情」に襲われる。
自己に慢心しないこの一連の不満の標(しるし)を、のちに文学史家が「著作」と呼ぶのだと。
ノーベル文学賞記念講演(沼野充義訳、「終わりと始まり」所収)から。』
う~む、なるほど‥‥。自分に対する「わたしは知らない」の繰り返しですか‥。
まるで、ソクラテスの「不知の自覚」のようです。
これこそ「思考のいのち」であり、「知の出発点」であると、私なりに理解しています‥‥。