しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

ペンは剣よりも強し

今日から二十四節気の「大雪」、七十二候では「空寒く冬となる」となりました。

実際には、風は冷たかったものの、比較的暖かい一日となりました。


さて、昨日の続きです‥。

11月28日(火)の朝日新聞一面コラム「折々のことば」は、加藤周一さんの

「街頭に相対していたのは、圧倒的で無力な戦車と、無力で圧倒的な言葉であった。」という「ことば」で、

いつものように鷲田清一さんの、次のような解説がありました。


『1968年、旧ソ連邦がチェコスロヴァキアの首都・プラハに侵攻した。

 一方は強大な軍事力で他方を圧倒するも、言葉の面では逆に圧倒された。

 報道機関が占領されても新聞や放送は地下に潜って呼びかけを続け、壁の落書きも、

 路上の市民らの抗議と呪いの言葉も途絶えることはなかった。

 「その場で勝負のつくはずはなかった」と評論家は記す。論考「言葉と戦車」から。』


はぃ、まさに「ペンは剣よりも強し」ですよね‥。

チェコといえば、「真の「民主化」は、「言葉」によって成る」という

ヴァーツラフ・ハヴェルの『力なき者たちの力』を思い出します。

今、世界で起きている紛争も「無力で圧倒的な言葉」で解決できればいいのだけど‥‥。