しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

人生・思想・哲学

「生きていくための知恵」を学ぶ

『哲学と宗教全史』(出口治明著:ダイアモンド社)を読了しました。結論から先に言うと、実に素晴らしい本でした。座右の書がまた一冊増えたように思います。この日記に書き残しておきたいと思うのは、本書の「おわりに」における、著者の次のような記述で…

人生は変えられる

今日の日経新聞「The STYLE」の「My Story」は、生物学者で青山学院大学教授の福岡伸一さんでした。記事には、次のような印象深い記述がありました。 『生命とは絶えず自分を分解し、作り直し、流動するーー。 何かの能力が欠落しても、別の何かが補完する。…

我慢の日々は続く‥‥

今日も厳しい寒さでした。極端に寒がりの私には、しばらく我慢の日々が続きそうです‥‥。 さて、今日の日経新聞「The STYLE」の「My Story」は、「人から影響を受けるのが大好きな人間」を自認する、ほぼ日社長の糸井重里さんでした。記事には、次のようなこ…

「転倒した社会」を考える

久しぶりによく晴れて、しかも気温が上昇して、比較的暖かい一日となりました。やはり、青空が広がると、気分も晴れやかになります。 さて、今週の月曜日から、日経新聞「文化」欄で、『コロナ禍の思想』の連載が始まりました。その第二回目の執筆者は、社会…

なぜ、学ぶのか

愛媛新聞で不定期に連載が続いている『14歳の君へ~わたしたちの授業』。今日の教科は「総合学習」で、先生は政治学者の中島岳志さんでした。中島さんは、「本当の学びは答えがない」というタイトルの記事で、次のようなことを述べられていました。 『学校…

仏教と文学は一つ

今日の日経新聞一面コラム「春秋」は、今月9日にお亡くなりになった、瀬戸内寂聴さんを悼むコラムでした。その全文を引用させていただきます。 『99歳で亡くなった瀬戸内寂聴さんは2007年から約5年間、 本紙に毎週「奇縁まんだら」を連載していた。 …

「まくら」と「しぐさ」と「間」

今日の日経新聞一面コラム「春秋」は、人間国宝・柳家小三治師匠の逝去を悼む内容でした。その全文を次のとおり引用させていただきます。 『「本音で歌えよ」って思いますね。 7日に亡くなった人間国宝の噺(はなし)家、柳家小三治(こさんじ)さんが評したの…

思わぬ誤算?

今日の日経新聞「NIKKEIプラス1」、「何でもランキング」がとても参考になりました。「平均寿命が延び、今や「人生100年時代」とも言われる。 長寿化は本来、喜ばしいことだが、思わぬ誤算に出くわすことも多い。 家計の専門家が、長寿社会ならではのお…

日本人の心の軌跡

長い時間をかけて、『昭和精神史』(桶谷秀昭著:扶桑社)を、ようやく読み終えました。日経新聞「名作コンシェルジュ」で、文芸評論家・富岡幸一郎さんの書評を読んだのが購読のきっかけです。この本がどのような意図で書かれたものなのか、著者の記述から…

轍(わだち)のない道

定年後の生き方を指南する「定年本」が新書を中心に続々と刊行されているそうです。昨日の愛媛新聞「シニア」欄に、そう書いてありました。 この記事で紹介されていた「定年本」は、次のような本でした。・「定年後」のつくり方(得丸英司著:広済堂新書)・…

「知的なスリリング」を味わう

大学時代に真摯に勉学に取り組まなかった私は、仕事をリタイアした後は、再び大学で学び直したいというのが、現役時代からの夢でした。それは、大学で専攻していた法律ではなく、経済や政治に関する事柄です。 ところが、年金だけに生活を頼る身には金銭面で…

「能力主義の代償」を考える

今日の日経新聞文化欄に、テレビ番組「ハーバード白熱教室」で知られる米国の公共哲学者、マイケル・サンデル教授へのインタビュー記事が掲載されていました。サンデル教授の新刊邦訳「実力も運のうち 能力主義は正義か?」(鬼澤忍訳、早川書房)が、今日1…

ベストをつくした夕暮れの一杯

気温がぐんぐん上昇し、今日は初夏のような陽気となりました。 そして今日は、四週間に一度の泌尿器科病院の通院の日‥‥。仕事をリタイアしても、私の一日は、あっという間に過ぎていきます。ところで、健康保険証の任意継続手続中のため、今日の医療費と薬代…

「真の実在」を知ろうとする作業

『千夜千冊エディション~観念と革命~西の世界観Ⅱ』(松岡正剛著:角川ソフィア文庫)を読了しました。知的刺激に満ちて、実に面白く、勉強になる本でした。読み終わったら付箋だらけになっていました。 著者の執筆の意図は、次のような「前口上」で簡潔に述…

教訓は歴史に‥‥

多くの昭和史ノンフィクションを執筆された、作家の半藤一利(はんどう・かずとし)さんが、90歳でお亡くなりになったことを、報道に接して知りました。 終戦の玉音放送までの24時間を描いた、半藤さんの代表作「日本のいちばん長い日」は、本でも読みま…

3つのフレーズ

日経新聞「文化欄」では、小宮山宏・三菱総合研究所理事長(東大元総長)の「私の履歴書」の連載が続いています。その第19回目の今日は、あの有名な「3つのフレーズ」誕生の経緯が書かれていて、興味深く読みました。 『05年4月、28代目の東大総長に…

自分の態度ひとつ

昨日に続いて、今日も朝日新聞一面コラム「折々のことば」から‥‥。 今月11日の「折々のことば」は、哲学者・九鬼周造の、「いったい私は深い思索には、広い体験が不可欠であることを信じている。」という言葉で、いつものように鷲田清一さんの、次のような…

「50年後の問い」最終回

日経新聞の文化欄で連載が続いていた「三島由紀夫50年後の問い」は、第五回目の今日が最終回でした。最終回は、文芸評論家の安藤礼二さんで、「日本の近代化、文学で批判~伝統文化の危機、突破試みる」というタイトルの記事には、次のようなことが書かれ…

「空っぽ」日本‥‥

三島由紀夫が世を去って今年で50年‥‥。日経新聞の文化欄では、昨日から「三島由紀夫 50年後の問い」の連載が始まりました。「三島は今に何を問うのか。」を、作家に深く心を寄せる表現者や有識者に聞くシリーズで、第二回目の今日は、社会学者の宮台真司…

一兵卒になる覚悟

久しぶりに「経済レポート専門ニュース」のHPを閲覧しました。「今日のアクセスランキングTOP20」の第一位は、長野経済研究所の「サラリーマン学~男の居場所探し」というレポートでした。そのタイトルに惹かれて、さっそく読んでみることにしました。そ…

思い出す「死哲」のお話し

アルフォンス・デーケン神父が今月6日に、88歳でお亡くなりになったそうです。昨日の愛媛新聞に寄稿された、批評家・随筆家の若松英輔さん執筆による「終わりなき問い 向き合う 日本の死生学発展に貢献」というタイトルの追悼記事を読んで知りました。 実…

時代に合った価値観へのシフト

食器洗い乾燥機が壊れて一週間になります。この文明の利器にどれほど助けられていたのか、骨の髄まで(?)理解しました。食後の食器の手洗いは時間がかかり、洗った食器はなかなか乾きません。そろそろストレスも限界に達しつつあります‥‥。多少費用が掛かっ…

責任からの解放

今日も暑い一日となりました。しかも、湿度が高かったせいでしょうか、汗がべとっと身体にまとわりついて、どう表現したらいいのか分からないほど、不快感を伴う暑さとなりました。 さて、昨日の朝日新聞一面コラム「折々のことば」は、社会学者・田野大輔さ…

心温まる言葉の数々

愛媛新聞で随時掲載されている「14歳の君へ~わたしたちの授業」。今日の教科は「道徳」で、先生は作家で僧侶の瀬戸内寂聴さんでした。この授業では、瀬戸内さんらしい、次のような心温まるお言葉がありました。 『将来、何をしたらいいか分からない人もい…

レジリエンスを鍛える

今日は8月13日です。仕事から帰宅後に、庭で迎え火を焚いて、ご先祖様をお迎えしました。 さて、日経新聞の「文化欄」では、「戦後日本の行方」の連載が続いています。昨日はその5回目で、文化人類学者の上田紀行さんが、「死と向き合う 苦しみ分かち合…

それさえあればやっていける

今日の日経新聞電子版「Nextストーリー」は、楠木建・一橋大教授と高森勇旗・元プロ野球選手の「働く価値はどこに」をテーマにした対談記事でした。そのなかで、楠木教授が次のようなことを述べられていました。 『コントロールできることと、できないこ…

「死生観の転換」に学ぶ

今日の日経新聞「NIKKEI The STYLE」に掲載された『「暗」から「明」へ反転した死生観~正岡子規「仰臥漫録」をたどる』を興味深く読みました。 記事によると、明治34年10月13日付けの「仰臥漫録」で自死をほのめかしたり、同年11月6日にロンドン留…

「真の愛国」を考える

太平洋戦争の敗戦から75年、戦後の日本社会は何を目指し、何を変えようとしてきたのか、その歴史と展望を識者に聞く、「戦後日本の行方」という連載記事が、今日から日経新聞の文化欄で始まりました。第1回目は、日本思想史家の将基面貴巳ニュージーラン…

利益と利益の対立

日経新聞電子版「Nextストーリー」で連載が続いている「哲学者が考えていること」、第三回目は、政治哲学者の萱野稔人(かやのとしひと)・津田塾大学教授でした。記事には勉強になる記述がたくさんありました。例えば次のような‥‥。 ・論理の学問である哲…

哲学が必要とされる時代

日経新聞電子版「Nextストーリー」では、今日から「哲学者が考えていること」というタイトルの連載記事が始まりました。第一回目は、哲学者で東大准教授の國分功一郎さんで、記事には次のようなことが書かれていました。 『「‥‥劇作家ブレヒトは“英雄が…