今日は成人の日です。
昨年11月に作家の伊集院静さんがお亡くなりになってから、
毎年恒例の、サイトリーウイスキーの広告に掲載される新成人へのメッセージを、
もう目にすることはないだろうと思っていたところ、
意外にも今日の日経新聞に、「誇り」と題する次のようなメッセージが掲載されていました。
『新成人おめでとう。
今日から君は新しい道を歩んでいくことになる。この道には懸命に生きる人の誇りがある。
誇りをもって生きること、それは私たちの務めである。
誇りとは何か? それは信念をもって歩いていくことだ。今まで同様、誇り高い道をまっとうしてくれ。
大勢の人がそれを望んだように、あなたもまた、自信をもってその道を歩んで欲しい。
そこには必ず生きる喜びがある。君の人生の肝心がある。さあ、頑張って私たちの明日に向かおう。
大切なものを抱いて、進むんだ。』
なるほど‥。「誇りとは、信念をもって歩いていくこと」ですか‥‥。
この原稿は、昨年10月に生前の伊集院さんが執筆されたものだそうです。
伊集院さんの遺言として、深く心に刻んでおこうと思います。
そして、今日の愛媛新聞一面コラム「地軸」には、夏目漱石が処世訓を若者に説いた「愚見数則」の、
「小智を用いる勿(なか)れ」「言う者は知らず、知る者は言わず」が引用されていました。
ちなみに「愚見数則」には、
「事をなさんとならば、時と場所と相手と、此三者を見抜かざるべからず」という処世訓もあります。
新成人の皆さん、ご参考までに‥‥。