しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

読書・文学

「自覚」が足りない‥‥

今日の日経新聞「読書」欄の「リーダーの本棚」は、翁百合・日本総合研究所理事長でした。翁さんの座右の書は、河合隼雄さんの「こころの処方箋」とのことで、次のようなことを書かれていました。 『座右の書は河合隼雄さんの「こころの処方箋」です。 気づ…

切なくも堂々たる武道家の評伝

二段組で701ページもあった長編のノンフィクション『木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか』(増田俊也著:新潮社)を、長い時間をかけて読み終えました。 先月21日付けのNIKKEIプラス1「何でもランキング」は、「アスリートの軌跡 壮大な物…

苦しみの中の宝石のような言葉

NHKテレビテキスト、100分de名著『戦争は女の顔をしていない~アレクシエーヴィチ』を読了し、同時に、番組の視聴も終えました。「戦争は女の顔をしていない」は、第二次世界大戦中、ソ連軍に従事した女性たちの姿を、500人を超える証言者の声に…

我とひとしき人しなければ

Kindle端末で、長編歴史小説『樅の木は残った~全巻セット』(山本周五郎著)を読了しました。 読み応えがあり、しかも名言が盛りだくさんの、私好みの本でした。その中でも、強く印象に残ったのは、松山の館主・茂庭周防(もにわすおう)と主人公・原田甲斐…

死生の体験の重みと余情

雲の間から薄日が差し、気温も比較的涼しかったので、今日は午前中にウォーキングをしました。まとまった距離を歩くのは、随分と久しぶりのことでした。 さて、Kindle端末で、『戦艦大和ノ最期』(吉田満著:講談社文芸文庫)を読みました。文語体で書かれて…

「終戦の日」の雑感

ここ数日、梅雨末期のように降り続いていた雨も、今日はようやく止んで、午後2時過ぎからは、久しぶりに太陽が顔をのぞかせました。やはり、夏は夏らしい天気がお似合いです。 さて、「終戦の日」の今日、日経新聞に掲載された「敗戦の教訓は今の日本にも通…

「夏の甲子園」初勝利!

東京オリンピックが終わったと思ったら、今日から1日遅れで「夏の甲子園」が始まりました。 その大会初日の第2試合で、愛媛県の新田高校が静岡県の伝統校・静岡高校と対戦し、4対2で勝利しました。「夏の甲子園」での初勝利、おめでとうございます。この…

事件の本当の主犯とは

『危機の宰相』に引き続き、町立図書館で借りてきた『ロッキード』(真山仁著:文藝春秋)を読了しました。 ロッキード事件で田中角栄元総理が逮捕されたのは、1976年(昭和51年)7月で、当時、私は大学2年生でした。元総理の逮捕や関係者の国会証人…

「よき敗者」による「よき時代」

町立図書館で借りてきた『危機の宰相』(沢木耕太郎著:魁星社)を読了しました。 本書で「解説」を書かれている御厨貴さんのお言葉をお借りすれば、本書は、「池田勇人、田村敏雄、下村治」という人生航路の敗者三人が、「所得倍増」を目標として掲げ、一人…

罰がなければ、逃げるたのしみもない

書棚の奥に眠っていた『砂の女』(安部公房著:新潮文庫)を読了しました。私が買った本ではないので、たぶん娘が買ったのだと思います。 名作の誉れ高い本とのことでしたが、その評判のとおり、とても読みごたえがありました。現実には、このようなことは起…

「老い」という冒険

NHKテレビテキスト、100分de名著『老い~ボーヴォワール』を読了しました。テキストの執筆者は、社会学者で東京大学名誉教授の上野千鶴子さんです。印象深い記述が多かったテキストの中で、どうしても一つ挙げるとすれば、「老いという冒険」の章の…

電子書籍に初挑戦

先日のアマゾン・プライムデーでKindle端末を購入したので、電子書籍を試しに購入してみました。最初に選んだのは、『日本の思想』(丸山真男著:岩波新書)です。この名著は、岩波書店「図書」(臨時増刊2018)の「はじめての新書」でも、多くの識者の…

新書の名著を読む

最近、新書の名著を2冊、読み終えました。『生物と無生物のあいだ』(福岡伸一著:講談社現代新書)と『ルポ 貧困大国アメリカ』(堤未果著:岩波新書)の2冊で、いずれも岩波書店「図書」(臨時増刊2018)の「はじめての新書」で、評価が高かったもの…

「平成デモクラシー」を振り返る

長い間、積読状態にあった『平成デモクラシー史』(清水真人著:ちくま新書)を読了しました。著者が執筆された「官邸主導~小泉純一郎の革命」、「経済財政戦記~官邸主導小泉から安部へ」、「首相の蹉跌~ポスト小泉 権力の黄昏」、「消費税~政と官の「十…

「本の価値」を考える

NHKテレビテキスト、100分de名著『華氏451度~レイ・ブラッドベリ』は、今月4日に読み終えて、その感想文をこの日記に書いたところですが、昨日、NHKEテレで放映された『第3回 自発的に隷属するひとびと』を視聴してみると、「本の価値」に…

「ナショナリズム」について考える

遅ればせながら、NHkテレビテキスト、別冊100分de名著「ナショナリズム」を読み終えました。テキストで紹介されていた名著は次の4冊で、その解説者は次のとおりです。 ・アンダーソンの「想像の共同体」 社会学者の大澤真幸さん・マキャベリの「君…

「芒種」の日の雑感

今日から、二十四節気の「芒種」(6/5 ~ 6/20)、七十二候では「蟷螂生ず(かまきり しょうず)」(6/5 ~ 6/10)です。自宅近くの田んぼでは、水張をして田植えの準備が始まりました。そして、その田んぼから、カエルの鳴き声を、今年初めて聞く…

「100分de名著」の魅力

NHKテレビテキスト、100分de名著『華氏451度 レイ・ブラッドベリ』を読了しました。テキストの執筆者は、戸田山和久・名古屋大学大学院情報学研究科教授です。本を所持しているのが見つかると、家ごと焼き払われてしまう近未来のディストピア小説…

日本人の心の軌跡

長い時間をかけて、『昭和精神史』(桶谷秀昭著:扶桑社)を、ようやく読み終えました。日経新聞「名作コンシェルジュ」で、文芸評論家・富岡幸一郎さんの書評を読んだのが購読のきっかけです。この本がどのような意図で書かれたものなのか、著者の記述から…

轍(わだち)のない道

定年後の生き方を指南する「定年本」が新書を中心に続々と刊行されているそうです。昨日の愛媛新聞「シニア」欄に、そう書いてありました。 この記事で紹介されていた「定年本」は、次のような本でした。・「定年後」のつくり方(得丸英司著:広済堂新書)・…

「読みたい本」がまた一冊

一昨日のこの日記で、サマセット・モームの長編小説「人間の絆(上)・(下)」(中野好夫訳:新潮文庫)を読了したことを書きました。すると、今日の愛媛新聞一面コラム「春秋」に、次のようなことが書かれていました。 『舞台は南太平洋の中心にあるサモア諸島…

「戦後民主主義」と私‥‥

『戦後民主主義~現代日本を創った思想と文化』(山本昭宏著:中公文庫)を読了しました。新聞の読書欄で、精神科医・香山リカさんの書評を読んだのが、本書の購読の動機でした。たくさん印象に残る記述があるなかで、この日記に書き残しておきたかったのは…

「好循環?」に陥る日々

「名もなき家事」以外は、自由な時間が圧倒的に増えたので、先月の後半あたりから読書量も圧倒的に増えてきました。ご丁寧なことに、アプリ「読書メーター」は、毎日の読書量まで教えてくれます。 一方で、「読書メーター」に登録している「積読本」は、今日…

「金閣寺」と「鏡子の家」

NHkテレビテキスト100分de名著「三島由紀夫~金閣寺」を、テレビ番組に先駆けて読了しました。テキストの執筆者は、小説家の平野啓一郎さんです。 いゃあ~、実に面白いテキストで、一気に読んでしまいました。これまで私は、多感な若かりし頃と、馬…

言葉にジャケットを着せる

『千夜千冊エディション ことば漬』(松岡正剛著:角川ソフィア文庫)を読了しました。知的好奇心を刺激する、実に面白い本でした。松岡さんは、本書の最後に、「追伸 言葉にジャケットを着せる」というタイトルで、次のようなことを書かれていました。 『‥‥…

読書にも「たな卸し」

読書や蔵書の記録・管理は、「読書メーター」という大変有難いアプリを使っています。「となりの知行合一くん」というニックネームで、プロフィール画面は二宮尊徳を拝借しています。 昨日はたまたま、「読書データ」の積読本に50冊以上の本があることに目…

敵を知らず、己を知らず、大敵を侮る

長い日数をかけて、ようやく『ノモンハンの夏』(半藤一利著:文春文庫)を読了しました。本書の中では、著者が「あとがき」で書かれていた、次の記述が強く印象に残りました。 『‥‥それにしても、日本陸軍の事件への対応は愚劣かつ無責任というほかない。 手…

心の琴線に触れる詩との出合い

「こよみのページ」のHP、「今日は何の日?」を閲覧すると、今日は「犀星忌」とのことで、次のような解説がありました。 『小説家・詩人の室生犀星の1962(昭和37)年の忌日。 「愛の詩集」「幼年時代」「あにいもうと」「杏つ子」等の作品を残しまし…

死者たちと共に生きる

お彼岸を前にして、今日は午前中に実家のお墓掃除に行ってきました。私以外にも数組の人が来られていて、箒で枯葉を拾ったり、シキビを供えていました。 さて、NHKテキストの100分de名著『災害を考える』を読了しました。執筆者は、批評家で東京工業…

偶然に出合った本

こたつのヒーターが今日、突然、故障しました。こたつに入り寝転んで、本を読んだり、昼寝をするのが、私の至福の時なのに‥‥。これから春を迎えるとはいえ、まだしばらくは寒い日もあるかもしれないこの時期に、寒がりの私には、こたつは生活必需品です。さ…