しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

読書・文学

物事を多角的に見ることの大切さを学ぶ

『ドキュメント 戦争広告代理店 情報操作とボスニア紛争』(高木徹著:講談社文庫)を読了しました。 野村高文さんのポッドキャスト「News Connect(ニュースコネクト)」で、ゲストの経営共創基盤 共同経営者・塩野誠さんが、ロシアによるウクライナ侵攻の…

願いは空しく消え去る

『21Lessons~21世紀の人類のための21の思考』(Y・N・ハラリ著、柴田裕之訳:河出文庫)を読了しました。 本書の「位置づけ」について、著者は「はじめに」で、『サピエンス全史』では人間の過去を見渡し、『ホモ・デウス』では生命の遠い将…

理解不能の領域

NHKテレビテキスト、100分de名著「ハイデガー~存在と時間」を読了し、同時にテレビ番組の視聴も終えました。テキストの執筆者で番組の指南役は、哲学者で関西外国語大学准教授の戸谷洋志さんでした。 テレビでまず戸谷准教授の解説を聞いて、それか…

次は、地球儀?

天気予報のとおり、午後3時頃から小雨が降り始めました。どうやら明日も雨のようです。 さて、先日読み終えた『佐藤優の地政学入門~働く君に伝えたい「本物の教養」』(学研プラス)は、とても勉強になった本でしたが、この本を読んで、自分は歴史だけでな…

新緑が美しく

つい先日、新芽が顔をのぞかせていた大小二本のヤマモミジは、新緑が美しく映えるようになりました。名前は知らないけど、白い花や黄色い花も咲いています。そして、玄関先のシマトネリコは、新しい葉が元気よく伸びる一方、古い葉が次から次へと地面に落ち…

「紙の匂い」の記憶

今朝、真新しい制服を着て親と一緒に歩く、新小学一年生の姿がありました。今日は、松前小学校の入学式です。遠い記憶をたどると、小学生になって初めて教科書が配布された時の、その独特な「紙の匂い」があります。 さて、今月9日に配信された日経電子版メ…

立て続けに2冊を読了

立て続けに2冊の本を読了しました。『佐藤優の地政学入門~働く君に伝えたい「本物の教養」』(佐藤優著:学研プラス)と『世界史を俯瞰して、思い込みから自分を解放する 歴史思考』(深井龍之介著:プレジデント社)の2冊です。どちらも平易な文章で書か…

19世紀に文学のフロンティアを開拓した作家

NHKテレビテキスト、100分de名著「エドガー・アラン・ポースペシャル」を読了し、同時にテレビ番組の視聴も終えました。テキストの執筆者で番組の指南役は、アメリカ文学者で慶応大学名誉教授の巽孝之さんで、本書で紹介されていた作品は、「アーサ…

地上でもっとも不可解な国

『プーチンとロシア人』(木村汎著:産経NF文庫)を読了しました。読了後は、付箋だらけになっていました。印象に残る記述があまりにも多すぎて、こうなると付箋を貼る意味がほとんどなくなります。(苦笑) 著者は本書の中で、ウィンストン・チャーチルが…

最強の理論的武器

今日は、午後から冷たい雨になりました。洗濯物がすっきりと乾かない日が続きます。 さて、『カール・マルクス~「資本主義」と闘った社会思想家』 (佐々木隆治著:ちくま新書)を読了しました。ポッドキャスト「歴史を面白く学ぶコテンラジオ (COTEN RADIO…

神の啓示?

今日は四週間に一度の泌尿器科病院の通院の日でした。いつもより少し早く家を出で、郊外電車と路面電車を乗り継ぎ、まずは開店直後の「松山三越」に行ってきました。お目当ては5階に移転してきた「ジュンク堂書店」です。 お店の第一印象はというと、広々と…

名言の宝庫

『モンテーニュ~人生を旅するための7章』 (宮下志朗著:岩波新書)を読了しました。 世界文学の古典、モンテーニュの「エセー」は、著者の翻訳で全7巻、注・略年譜なども含めると2400ページにも及ぶということなので、まずはその入門書として購入しま…

「日蓮の手紙」から学ぶ

天気予報のとおり、今日は午前10時頃から雨が降り出し、時間の経過とともに雨脚も強くなりました。 さて、NHKテレビテキスト、100分de名著「日蓮の手紙」を読了し、同時にテレビ番組の視聴も終えました。テキストの執筆者で番組の指南役は、仏教思…

残念ながら、期待外れの一冊

終日、雨が降り続きました。「三寒四温」ではないけれど、一雨ごとに春が近づいているように感じます。 さて、『自由と成長の経済学~「人新世」と「脱成長コミュニズム」の罠』(柿埜真吾著:PHP新書)を読了しました。高度経済成長の恩恵を受けて育った私…

思索や行動を決断するものは「喪失」

冷たい雨がしとしとと、終日降り続いた一日となりました。ひさしぶりのまとまった雨です。 さて、『千夜千冊エディション 神と理性 西の世界観I 』(松岡正剛著:角川ソフィア文庫)を読了しました。読む順序が逆になってしまいましたが、『千夜千冊エディショ…

仕事の「先」の現実

今日の日経新聞「読書」欄の「今を読み解く」は、中原淳・立教大学教授の執筆による「人生100年時代 学びの力~仕事の「先」を考えよう」でした。何冊かの本が紹介されていましたが、私の目に留まったのは、論評の最初と最後の次のような文章でした。 『…

「黙過」という悪の発見

春の予感を感じた昨日と打って変わって、今日は強く冷たい風が吹いて、凍えるような寒さとなりました。やはり、自然はこちらが思うようにはいきません。世の中もそうですが‥‥。 さて、定期購読している岩波書店「図書」2月号に、「ドストエフスキーと現代日…

心にこだまする詩

NHKテレビテキスト、100分de名著「金子みすゞ詩集」を読了し、同時にテレビ番組の視聴も終えました。テキストの執筆者で番組の指南役は、作家で翻訳家の松本侑子さんでした。 2011年3月11日に東日本大震災が起きたとき、テレビでは商業広告の…

新左翼と「ロマン主義」

『激動 日本左翼史 学生運動と過激派 1960-1972』(池上彰、佐藤優 著:講談社現代新書)を読了しました。 本書の中で特に印象に残ったのは、佐藤さんと池上さんの次のような対話でした。佐藤 第一章でも言いましたが、権力側との差を考えれば、 火…

「至高の名作」をようやく読了

久しぶりの読書感想文です‥‥。長い時間をかけて、ようやく『カラマーゾフの兄弟(全5巻)』(ドストエフスキー著、亀山郁夫訳:光文社古典新訳文庫)を読み終えました。 数え切れないほどの印象深い記述の中から、あえて2つを選んで、この日記に書き残して…

人生は自分で小説を書くのと同じ

毎回、読むのを楽しみにしている日経新聞「読書」欄の「リーダーの本棚」、今回は、佐々江賢一郎・日本国際問題研究所理事長でした。 佐々江理事長が取り上げられた愛読書11冊は、いずれも私が読んだことのない本ばかり‥。でも、これが新たな発見と刺激と…

目が見える、目の見えない人びと

お正月の3日に放映された、NHKの新春スペシャル「100分deパンデミック論」を見逃したので、NHKプラスで視聴しました。これは実にありがたいNHKのサービスです。利用登録をお勧めします。 番組は、パンデミックについて示唆をあたえる名著を出…

神と資本主義

ここ数日、晴れた日が続いていましたが、午後から次第に、低く垂れこんだ雲が広がるようになりました。天気予報によると、明日25日から日本付近は冬型の気圧配置が強まり、上空に強い寒気が流れ込むとのこと。寒がりの私は、今から身構えています‥‥。 さて…

「先見性」と「懐の深さ」

町立図書館で借りて来た『SHOE DOG(シュードッグ)~靴にすべてを。』(フィル・ナイト著:東洋経済新報社)を読了しました。2018年の「ビジネス書大賞」受賞作品です。 印象に残ったいくつかの記述を、次のとおりこの日記に書き残しておきます…

生き延びる唯一の道

町立図書館で借りて来た『AI vs. 教科書が読めない子どもたち』(新井紀子著:東洋経済新報社)を読了しました。本書は、2019年ビジネス書大賞の受賞作です。 本書のカバーには、次のように書かれていました。『大規模な調査の結果わかった驚愕の実態 ー…

希望と楽観は異なる

天気予報のとおり、午後3時過ぎから雨が降り出しました。今は「雨雲レーダー」なるものもあって、ほぼ正確な予報が時間単位で得られるようになりました。 さて、今日で11月も終わりです。朝日新聞デジタル版の無料会員は、月5本に限って有料記事を閲覧す…

「分断」を融和する「精神の光」

今日の日経新聞「文化」欄に、亀山郁夫・名古屋外国語大学長が、『世界とドストエフスキー』という随想を寄稿されていました。そのなかで亀山先生は、次のようなことを述べられていました。 『‥‥では、世界に遍(あまね)く広がるドストエフスキー人気の秘密…

444ページの大作

町立図書館で借りて来た『女帝 小池百合子』(石井妙子著:文藝春秋)を読了しました。「第52回(2021年)大矢壮一ノンフィクション賞」の受賞作品とのことで、書棚から迷わず選んだのですが、その賞にふさわしく、迫真に迫る内容で、一気に読んでしま…

「世界の姿」と「自分の姿」

久しぶりにまとまった雨が降り、その雨が止むと、今度は強く冷たい西風が吹くようになりました。これから気温が下がって寒くなりそうです。 さて、町立図書館で借りて来た『FACTFULNESS(ファクトフルネス)~10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を…

赤い花黄色い花

2016年に「山田風太郎賞」を受賞したという『罪の声』(塩田武士著:講談社)を、町立図書館で借りてきて読みました。 著者によると、本書はフィクションだけれど、『モデルにした「グリコ・森永事件」の発生日時、場所、犯人グループの脅迫・挑戦状の内…