しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

読書・文学

読書は最高の自己投資

今日は、二十四節気「立春」の節入り日で、また、立春の初候は、「東風凍を解く(はるかぜこおりをとく)」となっています。「春」という漢字一文字を聞くだけで、不思議なことに心まで軽くなります‥‥。 さて、今日の日経新聞「読書」欄の「リーダーの本棚」…

生きることとしての哲学

『哲人たちの人生談義~ストア哲学をよむ』(國方 栄二著:岩波新書)を読了しました。 本書の「あとがき」での著者の次の記述を読むと、本書の執筆意図がよく理解できます。『本書ではストア派の論理学や自然学についてはほとんどと言ってよいほど言及して…

未来のために過去はある

町立図書館で借りてきた『歴史の本棚』(加藤陽子著:毎日新聞出版)を読了しました。 1930年代の日本の軍事と外交がご専門の著者は、本書の「はじめに」で次のようなことを述べられています。『‥‥日中戦争中の1937年12月、中華民国政府の首都・南…

豊饒な言葉の数々と再会する

昨年末に、『夏の闇』(開高健著:新潮文庫)を読了しました。 文藝春秋新年特大号の「続100年後まで読み継ぎたい100冊」で、文芸ジャーナリストの佐久間文子さんと外交ジャーナリストで作家の手嶋龍一さんのお二人が、この本を紹介されていたのが購読…

至れり尽くせりの入門書

『モンテーニュ入門講義』(山上浩嗣著:ちくま学芸文庫)を読了しました。 モンテーニュに関しては、岩波新書『モンテーニュ 人生を旅するための7章』を以前に読んだことがありましたが、入門書としては、本書の方が格段に分かりやすかったと思います。 本…

「多くの人の一人」になる

町立図書館で借りてきた『天声人語の七年~750字で考えた日々』(白井健策著:河出書房新社)を読了しました。 本書は、1988年8月16日から1995年8月15日まで、朝日新聞一面コラム「天声人語」の執筆を担当した著者が、その「天声人語」とと…

魅力的な文体は変わらず

全国チェーンの古本屋で買った、『命売ります』(三島由紀夫著:ちくま文庫)を読了しました。 書棚にあった本書の題名にひかれ、なんとなく手が伸びて買ったのですが、正直、三島由紀夫にこのようなエンタメ系の小説があったことは、まったく知りませんでし…

これも一つのゲン担ぎ?

『そして父になる【映画ノベライズ】 』(是枝裕和、佐野晶 著:宝島社文庫)を読了しました。とても面白い本だったので、少し夜更かしをして、一気に読んでしまいました。 本書は【映画ノベライズ】ということなのですが、実は私は、映画そのものは観ていま…

思わぬ掘り出し物

今日は午前中、菩提寺の寺費の集金のため、ご近所の檀家を訪問しました。事前に集金予告の文書を配布していたため、スムーズに事が運びました。これで今年の世話役の仕事がほぼ終わりました。再来年は、町内会の組長の役割が回ってきます。 さて、『本の読み…

貴重な敗者の記録

町立図書館で借りてきた『WHAT HAPPENED 何が起きたのか?』(ヒラリー・ロダム・クリントン著、髙山祥子訳:光文社)を読了しました。本書は、2016年の米国大統領選挙において、民主党の大統領候補となった著者が、「何を考え、何を感じていたか」につ…

「矜持」を感じさせる一冊

朝目が覚めると雨が降っていました。久しぶりの雨で、草木にとっては恵みの雨になったように思います‥。 さて、『文にあたる』(牟田都子著:亜紀書房)を読了しました。10月9日の朝日新聞一面コラム「折々のことば」で、校正者である牟田さんの「ことば…

「宇宙船地球号」はどこへ行く?

『危機と人類・(上)(下)』(ジャレド・ダイアモンド著:日本経済新聞出版社)を読了しました。 本書では、「国家的危機の帰結に影響を与える12の要因」を、次のとおり仮定しています。1自国が危機にあるという世論の合意 2行動を起こすことへの国家…

「伝記」でもあり「教科書」でもある一冊

お昼過ぎから、少しまとまった雨が降りました。こちらで雨が降ったのは、久しぶりのように思います‥。 さて、長く積読状態にあった『経済学の宇宙』(岩井克人著:前田浩之聞き手)を、ようやく読み終えることができました。読み終えた本書は、付箋だらけに…

私にはちょっと退屈な本

町立図書館で借りてきた『LIFE SHIFT 100年時代の人生戦略(リンダ グラットン、アンドリュー スコット著:東洋経済新報社)』を読了しました。 同じ記述の繰り返しが散見され、私にはちょっと退屈な本でした。「FACTFULNESS」を読んだ時のような、知的刺…

新しい目で物事を眺める

町立図書館で借りてきた『サピエンス全史(下)文明の構造と人類の幸福』(ユヴァル・ノア・ハラリ著:河出書房新社)を読了しました。本書の中で、印象に残ったいくつかの記述を、次のとおりこの日記に書き残しておきます。 ・宗教は、超人間的な秩序の信奉…

時間の無駄遣い

町立図書館で借りてきた『ベストセラー炎上~妙な本が売れる変な日本』(西部 邁、佐高 信著:平凡社)を読了しました。サピエンス全史(下)と一緒に借りてきた本で、こちらの方を先に読むことにしましたが、正直、実に後味の悪い本、大衆をバカにした本で…

「秋分の日」の雑感

今日は、二十四節気の「秋分」で、秋彼岸の中日でもあります。午前中、ご先祖さんのお墓参りをし、お線香を手向け、そして、父の一日も早い快復を祈りました‥‥。 さて、町立図書館で借りてきた『サピエンス全史(上)文明の構造と人類の幸福』(ユヴァル・ノ…

豊富な知的財産から生まれるもの

身構えていた台風14号の影響もそれほどなく、無事に一日が過ぎ去ろうとしています。時折、思い出したように強い風が吹き、雨は思っていたほどには降りませんでした。でも、油断は大敵です‥。自然災害は何が起こるか分かりませんものね‥‥。(午後5時過ぎか…

「高嶺の本」?

今日も厳しい暑さとなりました‥。西日が当たる和室は、日中、33℃を超えていました。とても9月中旬の気温とは思えません‥‥。 さて、今日はこの暑さの中、町立図書館に行って、9月4日(日)から9月10日(土)までの、朝日新聞一面コラム「折々のことば…

不思議な読後感

町立図書館で借りてきた『月の満ち欠け』(佐藤正午著:岩波書店)を読了しました。 そもそも本書は、輪廻転生の本なのでしょうか? 不思議な読後感が残った本でした。「謎に満ちた本」という点では、三島由紀夫の「豊饒の海」と共通点があると感じましたが…

「国がなかった国」の物語を読む

時々晴れて、時々雷が鳴って、時々雨が降って‥‥。今日は変なというか、不安定な天気でした。 さて、町立図書館で借りてきた『物語 ウクライナの歴史~ヨーロッパ最後の大国』(黒川祐次著:中公新書)を読了しました。本書には、印象に残る記述が三箇所あり…

「生きていくための知恵」を学ぶ

『哲学と宗教全史』(出口治明著:ダイアモンド社)を読了しました。結論から先に言うと、実に素晴らしい本でした。座右の書がまた一冊増えたように思います。この日記に書き残しておきたいと思うのは、本書の「おわりに」における、著者の次のような記述で…

孫娘の課題図書を読む

孫娘が、夏休みの宿題である読書感想文を書くために町立図書館から借りてきた『しずかな魔女』(市川朔久子著:岩崎書店)という学校課題図書の返却を、妻から依頼されました。 それほど厚くない本で、パラパラとページをめくって拾い読みしていたところ、な…

「村上ワールド」に浸る

町立図書館で借りてきた『職業としての小説家』(村上春樹著:スイッチ・パブリッシング)を読了しました。いゃあ~、とても面白くて、しかも奥深い「自伝的エッセイ」でした。本書の中でも、特に印象に残っているのは、「小説家・村上春樹」の「誕生のエピソ…

資本主義という「化け物」

『千夜千冊エディション 資本主義問題』(松岡正剛著:角川ソフィア文庫)を読了しました。松岡さんの「感想」が書かれた箇所を、いくつか本書から抜き出してみました。 ・ぼくは複式簿記が広がった理由のひとつとして、この記帳性には一種の哲学あるいは神学…

村上龍さんの「箴言集」

町立図書館で借りてきた『無趣味のすすめ』(村上龍著:幻冬舎)を読了しました。 2009年4月第三刷発行の古い本でしたが、書かれている内容は今でも十分に通用すると思います。そして、この本は、龍さんのエッセイというよりも、「箴言集」に近いと感じ…

意外な一冊?

町立図書館で借りてきた『世界を変えた10冊の本』(池上彰著:文藝春秋)を読了しました。この本で紹介されている「10冊の本」は、次のとおりです。 「アンネの日記」(アンネ・フランク)、「聖書」、「コーラン」、「プロテスタンティズムの倫理と資本…

年をとることの醍醐味

夜明け前に、雷のけたたましい音とともに、激しい雨が降りました。それは、「一夜、沛然(はいぜん)として大地を打つ豪雨」のようでした‥‥。 さて、町立図書館で借りてきた『人生は愉快だ』(池田晶子著:毎日新聞社)を読了しました。本書の第一章は、「死…

「できることは自分でやる」「できることを楽しむ」

『87歳、古い団地で愉しむ ひとりの暮らし』(多良美智子著:すばる舎)を読了しました。 買い物帰りに立ち寄った書店の、お薦めのコーナーに置かれていて、面白そうなので購入したのですが、実際に読んでも抜群に面白く、時間がたつのも忘れて、一気に読…

「日本の危機」を考える

町立図書館で借りてきた『老人支配国家 日本の危機』(エマニュエル・トッド著:文春新書)を読了しました。 本の背表紙の、過激な(?)題名だけを見て借りてしまい、「老人支配国家」について書かれているのは、本書のごくわずかであることに、後で気が付…