しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

読書・文学

「本の価値」を考える

NHKテレビテキスト、100分de名著『華氏451度~レイ・ブラッドベリ』は、今月4日に読み終えて、その感想文をこの日記に書いたところですが、昨日、NHKEテレで放映された『第3回 自発的に隷属するひとびと』を視聴してみると、「本の価値」に…

「ナショナリズム」について考える

遅ればせながら、NHkテレビテキスト、別冊100分de名著「ナショナリズム」を読み終えました。テキストで紹介されていた名著は次の4冊で、その解説者は次のとおりです。 ・アンダーソンの「想像の共同体」 社会学者の大澤真幸さん・マキャベリの「君…

「芒種」の日の雑感

今日から、二十四節気の「芒種」(6/5 ~ 6/20)、七十二候では「蟷螂生ず(かまきり しょうず)」(6/5 ~ 6/10)です。自宅近くの田んぼでは、水張をして田植えの準備が始まりました。そして、その田んぼから、カエルの鳴き声を、今年初めて聞く…

「100分de名著」の魅力

NHKテレビテキスト、100分de名著『華氏451度 レイ・ブラッドベリ』を読了しました。テキストの執筆者は、戸田山和久・名古屋大学大学院情報学研究科教授です。本を所持しているのが見つかると、家ごと焼き払われてしまう近未来のディストピア小説…

日本人の心の軌跡

長い時間をかけて、『昭和精神史』(桶谷秀昭著:扶桑社)を、ようやく読み終えました。日経新聞「名作コンシェルジュ」で、文芸評論家・富岡幸一郎さんの書評を読んだのが購読のきっかけです。この本がどのような意図で書かれたものなのか、著者の記述から…

轍(わだち)のない道

定年後の生き方を指南する「定年本」が新書を中心に続々と刊行されているそうです。昨日の愛媛新聞「シニア」欄に、そう書いてありました。 この記事で紹介されていた「定年本」は、次のような本でした。・「定年後」のつくり方(得丸英司著:広済堂新書)・…

「読みたい本」がまた一冊

一昨日のこの日記で、サマセット・モームの長編小説「人間の絆(上)・(下)」(中野好夫訳:新潮文庫)を読了したことを書きました。すると、今日の愛媛新聞一面コラム「春秋」に、次のようなことが書かれていました。 『舞台は南太平洋の中心にあるサモア諸島…

「戦後民主主義」と私‥‥

『戦後民主主義~現代日本を創った思想と文化』(山本昭宏著:中公文庫)を読了しました。新聞の読書欄で、精神科医・香山リカさんの書評を読んだのが、本書の購読の動機でした。たくさん印象に残る記述があるなかで、この日記に書き残しておきたかったのは…

「好循環?」に陥る日々

「名もなき家事」以外は、自由な時間が圧倒的に増えたので、先月の後半あたりから読書量も圧倒的に増えてきました。ご丁寧なことに、アプリ「読書メーター」は、毎日の読書量まで教えてくれます。 一方で、「読書メーター」に登録している「積読本」は、今日…

「金閣寺」と「鏡子の家」

NHkテレビテキスト100分de名著「三島由紀夫~金閣寺」を、テレビ番組に先駆けて読了しました。テキストの執筆者は、小説家の平野啓一郎さんです。 いゃあ~、実に面白いテキストで、一気に読んでしまいました。これまで私は、多感な若かりし頃と、馬…

言葉にジャケットを着せる

『千夜千冊エディション ことば漬』(松岡正剛著:角川ソフィア文庫)を読了しました。知的好奇心を刺激する、実に面白い本でした。松岡さんは、本書の最後に、「追伸 言葉にジャケットを着せる」というタイトルで、次のようなことを書かれていました。 『‥‥…

読書にも「たな卸し」

読書や蔵書の記録・管理は、「読書メーター」という大変有難いアプリを使っています。「となりの知行合一くん」というニックネームで、プロフィール画面は二宮尊徳を拝借しています。 昨日はたまたま、「読書データ」の積読本に50冊以上の本があることに目…

敵を知らず、己を知らず、大敵を侮る

長い日数をかけて、ようやく『ノモンハンの夏』(半藤一利著:文春文庫)を読了しました。本書の中では、著者が「あとがき」で書かれていた、次の記述が強く印象に残りました。 『‥‥それにしても、日本陸軍の事件への対応は愚劣かつ無責任というほかない。 手…

心の琴線に触れる詩との出合い

「こよみのページ」のHP、「今日は何の日?」を閲覧すると、今日は「犀星忌」とのことで、次のような解説がありました。 『小説家・詩人の室生犀星の1962(昭和37)年の忌日。 「愛の詩集」「幼年時代」「あにいもうと」「杏つ子」等の作品を残しまし…

死者たちと共に生きる

お彼岸を前にして、今日は午前中に実家のお墓掃除に行ってきました。私以外にも数組の人が来られていて、箒で枯葉を拾ったり、シキビを供えていました。 さて、NHKテキストの100分de名著『災害を考える』を読了しました。執筆者は、批評家で東京工業…

偶然に出合った本

こたつのヒーターが今日、突然、故障しました。こたつに入り寝転んで、本を読んだり、昼寝をするのが、私の至福の時なのに‥‥。これから春を迎えるとはいえ、まだしばらくは寒い日もあるかもしれないこの時期に、寒がりの私には、こたつは生活必需品です。さ…

貴重な読書の時間

昨日、3月1日付けの溜池通信「かんべえの不規則発言」で、「かんべえ」さんが、「在宅勤務で通勤がないと、本や雑誌に目を通す時間が足りない」という趣旨のことを書かれていました。 はぃ‥、確かに言われてみれば、私も仕事が休みの日の方が、かえって読…

「問い続けること」の難しさを学ぶ

NHKテキスト100分de名著『黒い皮膚・白い仮面~フランツ・ファノン』を読了しました。 テキストの文章は分かりやすく書かれているのに、その内容がほとんど理解できなかった理由が、テキストの最後に書かれた、小野正嗣・早稲田大学教授の、次の文章…

昔の人は偉かった‥

先日読了した『現代語訳 論語と算盤』(渋沢栄一著、守屋淳訳)から、印象に残った記述を、いくつか書き残しておこうと思います。 ・欧米諸国の、日々進歩する新しいものを研究するのも必要であるが、東洋古来の古いもののなかにも、 捨てがたいものがあること…

「進歩」や「発展」を問い直す

日経新聞一面コラム「春秋」によると、今日は民俗学者・宮本常一の没後40年の忌日とのことで、次のようなことが書かれていました。その全文を引用させていただきます。 『2月から放送が始まるNHKの大河ドラマは、明治期の実業家、渋沢栄一の生涯を描く。 …

コロナ危機と「集権化と分権化」を考える

『コロナ危機の政治~安倍政権VS.知事』(竹中治堅著:中公新書)を読了しました。 本書の目的は、「安倍政権と地方公共団体が新型コロナウイルス感染症の拡大によって起きた危機に対応する政治過程を分析すること」で、その対象とする時期は、「中国武漢市…

想像力と創造力を取り戻す

NHKテキストの100分de名著「資本論~カール・マルクス」を読了しました。テキストの執筆者は、経済思想家で大阪市立大学准教授の斎藤幸平さんです。 いゃあ~、それはもう、実に「知的刺激に溢れる」内容で、価値の転換を迫るような本でした。学生の…

「本質」を見続ける

『経済学の思考法~稀少性の経済から過剰性の経済へ』(佐伯啓思著:講談社学術文庫)を読了しました。 昭和30年に生まれてから、昭和49年に高校を卒業するまで、「高度経済成長」という「奇跡の時代」の恩恵を、どっぷりと受けて私は生きてきました。本…

「奇跡の時代」に育った主人公と私‥‥

年末年始の休暇中に、『おもかげ』(浅田次郎著:講談社文庫)を読了しました。 定年の日の帰りに地下鉄で倒れた小説の主人公は、昭和26年生まれの65歳‥‥。今年3月に2度目の退職を迎える私は、昭和30年生まれの65歳‥‥。なんだか自分のことのように…

「読む」読者を、変える力を持つ文章

『「読む」って、どんなこと?』(高橋源一郎著:NHK出版)を読了しました。 今月7日の朝日新聞一面コラム「折々のことば」で、鷲田清一さんが、この本のなかの、『問題山積みの文章だけが、「危険!近づくな!」と標識が出ているような文章だけが‥‥わた…

「自律的な読書環境」を保つには

昨日、そして今日と、一気に真冬のような天気となりました。郷土の偉人・秋山真之ではありませんが、「あまりの寒さにチンコちぢまる」の心境です‥‥。 さて、朝日新聞デジタル版の有料会員(シンプルコース)になったことで、これまで読むことができなかった…

「改革至上主義」を考える

『竹中平蔵 市場と権力~「改革」に憑かれた経済学者の肖像』(佐々木実著:講談社文庫)を読了しました。 作家で数学者の藤原正彦さんが、「文藝春秋12月号」の「亡国の改革至上主義」で、この本を取り上げられていたのが購入の動機ですが、大宅壮一ノン…

「勇気と決断」が必要に

仕事がお休みの今日は、午前9時前にデイサービスに通う父を見送った後、午前中は泌尿器科の病院に、午後は耳鼻咽喉科の病院に行ってきました。二つの病院を受診すると、診察費とお薬代で1万円近くかかってしまいます。(トホホ) ところで、今日の報道によ…

根底まで考えろ

仕事がお休みの今日、インフルエンザの予防接種を受けに、かかりつけ医に行ってきました。平日にもかかわらず、私と同じ目的で来院した人たちが、待合室にたくさんいらっしゃいました。 さて、NHKプラスで、NHKスペシャル「「三島由紀夫~50年目の青…

真っ先に向かうべきなのは作品

今日11月25日は、「憂国忌」です。「こよみのページ」のHPには、「1970年(昭和45年)のこの日、市ヶ谷の自衛隊に楯の会メンバーと乱入、クーデターを呼びかけ、割腹自殺した作家の三島由紀夫の命日」との解説がありました。 昭和45年、私は中学…