しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

読書・文学

自由律俳人の魅力を知る

今日11日は、松山市で晩年を過ごした漂泊の俳人、種田山頭火の没後80年の命日。愛媛新聞には、1ページ全面の特集記事が掲載されていました。記事には、NPO法人「まつやま山頭火倶楽部」太田事務局長さんの「今、お薦めの3句」とその解説が掲載され…

素晴らしさは何も変わらない‥

昨日、苦労してようやく炬燵を出した途端、今日は一転、夏に戻ったような暑さとなりました。(トホホ)台風14号がもたらした暑さなのでしょうね、きっと‥‥。 さて、今日の日経新聞一面コラム「春秋」に、次のようなことが書かれていました。『日本の家庭や…

再読して再認識したこと

『ノルウェイの森㊤㊦』(村上春樹著:講談社文庫)を何十年かぶりに再読しました。先月18日の日経新聞一面コラム「春秋」に、村上春樹さんのことが書かれていたのが、その動機です。再読して再認識したことがいくつかありました。 その一つは、1960代後…

文学の持つ喚起力

NHKテキストの100分de名著「ペストの記憶~デフォー」(武田将明著)を読了しました。「ペストの記憶」は、「ロビンソン・クルーソー」などの名著の作者として知られる18世紀イギリスの作家、ダニエル・デフォーが、ロンドンの人口の2割が死亡した…

最も忘れ難い本

今日の日経新聞一面コラム「春秋」を読んで、かつて読んだ、懐かしい本のことを思い出しました。 『‥‥過激派の「中核派」の最高指導者、清水丈夫議長が約半世紀ぶりに、 その姿を当局に確認されたという。 数々のテロ、ゲリラといった非公然活動にかかわって…

歴史から教訓を導く

太陽はまだまだギラギラと輝いているけれど、肌に感じる風は随分と涼しくなりました。さて、『昭和16年夏の敗戦〈新版〉』(猪瀬直樹著:中公文庫)を読了しました。 『12月中旬、奇襲作戦を敢行し、成功しても緒戦の勝利は見込まれるが、 しかし、物量に…

「読みたい本」かどんどん‥‥

今日の日経新聞一面コラム「春秋」に、チェコのハベル大統領のことが書かれていました。その全文は次のような内容でした。 『チェコの首都プラハのバーツラフ広場は、同国の苦難の歩みを伝える。 1968年の民主化運動「プラハの春」では、 広場にワルシャ…

平成時代を学ぶ意義

日経新聞電子版のNextストーリー「学び」では、今日から「平成の経済史」についての連載が始まりました。執筆者は、小峰隆夫・大正大学教授です。小峰教授は、「平成を振り返ることにはいくつかの意味がある」として、次のように述べられていました。記述の…

人類と微生物の関係を学ぶ

『感染症の世界史』(石弘之著:角川ソフィア文庫)を読了しました。 2014年11月20日に書かれた本書の「あとがき」には、次のようなことが書かれていました。『人は病気の流行を招きよせるような環境をつくってきたが、今後ますます流行の危険は高まる…

心を解き放つ詩の力

一昨日のこの日記で触れた、詩人・長田弘さんの「最初の質問」という詩に、深く感銘を受けたので、アマゾンで「長田弘詩集」(ハルキ文庫)の中古品を注文していたところ、今日、その商品が手元に届きました。 ワクワクしながら、新品同様の本を開けてみると、…

「主義主張」と「大義」に生きる

『テロルの決算』(沢木耕太郎著:文春文庫)を読了しました。1979年に大宅壮一ノンフィクション賞を受けたという本書を購読した動機は、日経新聞「NIKKEI STYLE」の「名作コンシェルジュ」で、ジャーナリストの武田徹さんが、次のように「傑作…

祝・100作品

鳴くセミの声に、ツクツクボウシの声が混じるようになりました。今は夏本番だけれど、季節は一歩、前に進みつつあります‥‥。 さて、NHKテキスト、100分de名著「Momo(モモ)~ミヒャエル・エンデ」を読了しました。「モモ」は、ドイツの児童文学作…

知的刺激を受けたテキスト

NHKテキスト、100分de名著「吉本隆明~共同幻想論」を読了しました。テキストの執筆者は、先崎彰容・日本大学危機管理学部教授です。 共同幻想論は、「人はなぜ信じてしまうのか」という問いに深くとことん向き合った戦後最大の思想家、吉本隆明によ…

欲求不満の原因は?

「マックス・ウェーバー ~ 近代と格闘した思想家」(野口雅弘著:中公新書)を読了しました。 最後まで読み通すのに忍耐が必要な本でした。私の理解不足が最たる要因ではありますが、何が書かれていたのか、読み終わった後も、その内容をほとんど思い出すこ…

それって、よく分かります

昨日10日の愛媛新聞一面コラム「地軸」は、次のような内容で、本好きの私には、とても親近感を覚えたコラムでした。 『急いでない限り、書店では文庫本の棚を一通り見て回る。 表紙に引かれたり、題名に引っかかったりして思わぬ「出合い」がある。 先日買…

全三冊を読み終える

報道によると、東京都が今日4日に確認した、新型コロナウイルスの感染者は131人で、3日連続で100人を超えたそうです。愛媛県ではしばらく感染者の確認は見られませんが、全国的に感染拡大傾向にあり、「正直言って嫌な気持ち」を抱きながら、不安な…

わが内なる道徳法則

NHKテキスト「100分de名著」の「カント~純粋理性批判」を読了しました。テキストの執筆者は、西研・東京医科大学哲学教室教授です。原本はとても難しそうなので、私は読んだことがありませんが、このテキストは、西先生が分かりやすく解説されてい…

各人その能力知識に依ってその職分を尽くす

長く積読状態だった「渋沢栄一~社会起業家の先駆者」(島田昌和著:岩波新書)を読了しました。 渋沢栄一とはどんな人だったかを端的に述べているのが、本書「おわりにかえて」にある、次の記述だと思います。『渋沢の長い生涯をかけて追い求めた社会が100…

考えるための最良の方法とは

今日の日経新聞文化欄に、作家の高橋源一郎さんが、アルベール・カミユの長編小説「ペスト」を題材に、「踏み止まる」というタイトルのエッセイを寄稿されていました。そのエッセイには、次のような印象深い記述がありました。 ・主人公である医師のリウーは…

久しぶりに読んだ推理小説

外出の自粛が日常的に求められていることもあって、最近は自宅で推理小説を読むことが多くなりました。先の連休中は、「宮部みゆき責任編集 松本清張短編コレクション㊤」(文春文庫)を読了し、そして、今日は、娘が我が家に残してあった「夜明けの街で」(東…

人生に彩を添えてもらった曲

「古関裕而~流行作曲家と激動の昭和」(刑部芳則著:中公新書)を読了しました。 小学生の頃、映画館で聴いた「モスラの歌」、テレビから流れていた東京五輪行進曲「オリンピック・マーチ」、大学生の頃、神宮球場で肩を組んで歌った母校の応援歌「紺碧の空」…

時間との闘い

5月の声を聞いた途端に、一気に夏モードになりました。今日も汗ばむような天気で、急激な気温の変動に、なかなか身体が順応することができません。 さて、『知的再武装~60のヒント』(池上彰・佐藤優著:文春新書)を読了しました。いつもながら、お二人の…

生存をおびやかす不条理

長らく積読状態であった「ペスト」(カミュ著:新潮文庫)をようやく読了し、同時に、2018年6月号のNHKテキスト、100分de名著「ペスト」を再読しました。新潮文庫のこの小説の結末の文章と、NHKテキストの執筆者である、中条省平・学習院大学…

名作は色褪せず

四月の中旬だというのに、今日は凍えるような寒さとなりました。日中の気温は10℃にも届かないのに、職場の建物は、終日、暖房が入りませんでした。このご時世、せめて職場では、風邪を引かないためにも、快適な環境で仕事をしたいものです。 さて、今日は…

「意志の強靭さ」を学ぶ

今日は吹く風が冷たく、3月としては寒い一日となりました。東京では雪が降ったそうです。 さて、『西田幾多郎の思想』(小坂国継著:講談社学術文庫)を読了しました。『聖の青春』(角川文庫)と同様、娘が我が家に残していったもので、おそらく大学生時代に購…

まるでリアルタイムの出来事

今日の日経新聞一面コラム「春秋」に、小松左京さんの小説が、次のように書かれていました。 『南極大陸を除くすべての大陸に広がった‥‥。 新型コロナウイルスの蔓延(まんえん)ぶりは、いまやこう表現される。 小松左京が1964年に発表した「復活の日」を…

本にも相性?

『ナショナル・ストーリー・プロジェクトヌ①』(ポール・オースター編:新潮文庫)と『ハーメルンの笛吹き男~伝説とその世界』(阿部謹也著:ちくま文庫)を読了しました。前者は、朝日新聞一面コラム「折々のことば」で、後者は、日経新聞「ベストセラーの裏側…

アガペーの瞬間を記憶する

『人生の役に立つ聖書の名言』(佐藤優著:講談社文庫)を読了しました。本書を読んで、聖書の言葉の真意を何も知らずに、勝手に解釈をしていたことを知りました。 例えば、「こころの貧しい人たちは、さいわいである、天国は彼らのものである。」という言葉の…

政治はハーモニー

今月22日の朝日新聞一面コラム「折々のことば」は、福永文夫さんの『政治はあくまで「お手伝い」の役割を超えてはならない』という言葉で、いつものように鷲田清一さんの、次のような解説がありました。 『日本政治史家は、その著『大平正芳 「戦後保守」…

不出来な私の過去

昨日12日の朝日新聞一面コラム「折々のことば」は、詩人・石垣りんさんの「不出来な私の過去のように 下手ですが精一ぱい 心をこめて描きました。」という言葉で、いつものように鷲田清一さんの、次のような解説がありました。 『詩「不出来な絵」(詩集『…