しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

「大国における富と力の相関」を学ぶ

生活習慣病予防健診」の結果通知が手元に届くまでの約2週間、悶々とした日々を過ごしました。

身近な人が、がんに罹患したりした深刻な話を聞くと、

健康に自信のない私は、どんな内容の検査結果が届くのか、あれこれと心配してしまうのです。

悩んでも自分にはどうすることもできないのに‥。


さて、長く書棚に眠り、その存在さえも忘れかけていた

『大国の興亡(上・下)~1500年から2000年までの経済の変遷と軍事闘争』

ポール・ケネディ著、鈴木主税訳:草思社)を、今になってようやく読了しました。

本書にどのようなことが書かれいるのかは、表紙裏面の次の記述が参考になります。


『過去500年にわたる「大国の興亡」の歴史的な記録を見れば、おおむね妥当な結論がいくつか得られる。

 たとえば、経済と生産の全体的なバランスの絶えざる変化と

 国際秩序に占める個々の大国の立場とのあいだには、因果関係があることがわかる。

 同じく、歴史的な記録が暗示しているように、個々の大国の経済の上昇および下降と、

 重要な軍事力あるいは世界の帝国としての盛衰とのあいだにも、長い目で見ると非常に明白な関係がある。

 つまり、第一には大規模な軍事組織を維持するには経済的な資源が必要だということであり、

 第二は国際的な秩序に関するかぎり、富と力はつねに相関しており、

 かつそういうものとして見るべきだということである。』


昨今の国際情勢を鑑みると、大国における富(経済)と力(軍事)の相関についての指摘は、

今日でも普遍性を帯びているように感じた次第です‥。

また、「失敗から学ぶことが歴史の最大の効用なのである」という言葉も、強く印象に残りました‥‥。