先日の東京旅行では、現金(キャッシュ)を使うことがありませんでした。
唯一使ったのは、松山空港のバイク駐車料金だけで、モノレールや地下鉄はもちろんのこと、
外食、コンビニ、コインロッカー、お土産などはすべて、交通系ICカード「Suica」を使用しました。
その交通系ICカードについて、伊予鉄道と伊予鉄バスが、来年3月に
市内電車全線と松山空港リムジンバスで、運賃支払いが可能となるシステムを導入するそうです。
今日の愛媛新聞の一面にそのように書かれていました。
この日記でも書いたこともありますが、ようやく「願いの一歩」が叶って、うれしく思っています。
miyoshi-s.hatenablog.com
さて、古書店で手に入れた『社会の真実の見つけかた』(堤未果著:岩波ジュニア新書)を読了しました。
本書の中で一番印象に残ったのは、「あとがき」での次の記述でした。
『‥‥教育が人間を育てる種まきだとしたら、すぐに結果が出なくても、
その子の中にある善きものが機を熟し開花するのを信じて待つ余裕を、先生や親たちが待てるかどうか。
その環境を整えることが、国や行政の役目だろう。
競争で追いたて、数字で切り捨て、市民をモノのようにバラバラにする社会では、種は枯れてしまう。
私が出会った大人たちは、それをちゃんとわかっていた。
真実を教えることよりも、それを自分で見つけるやり方を教える方がずっと大切だということを。
「待つ」ことの価値が、決して数字で測れない大きなリターンをもたらすことを。
人間が人間に手渡すものは、この先どれだけ情報技術が進んだとしても決して色あせることはないだろう。』
「真実を見つけるには、ただ座って待っていることじゃ駄目」だということも、学べた一冊でした。