しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

忘れ難き風景

子どもの頃に見た風景の中で、
幾つになっても記憶に残っている風景というものがあります。

JRは国有鉄道で、予讃線に内山線はなく、
南予方面へは海回りで列車が走っていた時代に、
母の生まれ故郷の伊予郡双海町に帰省する際、
車窓から見た小網という集落に広がる
まるでピンクの絨毯のような「干しエビ」の風景と
どこまでも真っ青な海と空と高くそびえる真っ白な入道雲……。

そして、母の実家から数メートルの渚から見た、
絶対に絵の具では創ることができないような真赤な海に沈む夕日……。
そう、それは、私にとって忘れ難き風景なのです。

今日の愛媛新聞に、
JR四国がJR予讃線海回りの松山〜伊予大洲八幡浜間に走らせる観光列車
伊予灘ものがたり」の出発式がJR松山駅であった、
との記事が掲載されていました。

「海回り線は利用者が1日平均400人ほどの赤字ローカル線だが、
沿線の風景は素晴らしく、ゆっくり鉄道で楽しんでほしい」との、
JR四国社長のあいさつも紹介されていました。

この観光列車に乗車した子どもたちが、
車窓からの素晴らしい風景を見て、
私のように、
いつまでもその風景を記憶に留めてほしいと願っています。

私も、是非この観光列車に乗って、
子どものころの自分に、再び巡り会いたいと思っています。