今日は、七十二候の「地始凍(ちはじめてこおる)」です。
「大地が凍り始める頃」とされています‥。
厚い雲が低く垂れこめた今日は、暦どおりに昨日と同じくらい寒かったので、
どこにも出かける気にならず、手持ち無沙汰を解消するために、午前中に庭の草むしりをしました。
お昼は焼きそばを作って食べました。焼きそばは私の好物の一つでもあります‥‥。
さて、『検証ナチスは「良いこと」もしたのか? 』
(小野寺拓也、田野大輔著:岩波ブックレット)を読了しました。評判通りの「良書」でした。
本書で学んだのは、「歴史的思考力」の前提として、
〈事実〉〈解釈〉〈意見〉という三層構造が重要だという点です。
〈事実〉から〈意見〉へと〈解釈〉の層を飛び越えて飛躍することの危うさ、
〈意見〉をもつことはもちろん自由であるが、それはつねに〈事実〉を踏まえた上で、
〈解釈〉もある程度はおさえてたものでなくてはならないと、本書の「はじめに」で指摘されていましたが、
最後まで読んでその意味が理解できました。
本書を読んで、ナチスについて事実誤認をしていたことを自覚できましたし、
なによりもこの〈事実〉〈解釈〉〈意見〉という「歴史的思考力」は、
人生のさまざまな局面でもその力を発揮できるのではないかと思った次第です‥‥。