『なるほどそうだったのか!!パレスチナとイスラエル』(高橋和夫著:幻冬舎)を読了しました。
初版が2010年10月の本書は、内容的には少し古めかしいののですが、
それでもパレスチナとイスラエルの関係に係る、基礎的な知識を習得するのには十分役に立ちました。
その悲劇的とも言える関係については、本書の帯紙にも書かれている、次の文章に集約されていると思います。
『ヨーロッパで迫害を受けたユダヤ人が、パレスチナにイスラエルという国を創り、
その結果として、もともとパレスチナに住んでいた人々が故郷を失った。
ユダヤ人がヨーロッパ人に二階から突き落とされた。
そしてちょうど、そのときに下を通りかかったパレスチナ人の上に落ちた。』
ちなみに、国際政治学者の高橋先生は、放送大学の「国際理解のために」という講義のなかで、
視聴者に「次の三つをプレゼントしたい」とおっしゃっていました。
その一つは「歴史を見るとき、宗教を考えるときの新しい視点」、
二つ目は「知的な驚き、知的な興奮」、そして最後に「勉強の楽しさ」です。
本書からも、この三つをプレゼントしていただき、とても感謝しています‥‥。