『お金の整理学』(外山滋比古著:小学館新書)を読了しました。
面白かったので、あっという間に読んでしまいました。
名著「思考の整理学」を書かれた外山先生が、「老後のお金」について書かれたこと、
さらに、95歳にして「株投資」を続けていらっしゃったことは、意外な思いがしました。
私は、外山先生が、読者に本当に伝えたかったのは、本書の「あとがき」に書かれた
次のセンテンスにあるのではないかと、勝手に想像しています。
『毎日を退屈に過ごしてばかりの老人が増えたら、この国は立ちゆかなくなる。
逆に、知的好奇心を失わず、人生を最後まで面白がろうとする人が増えれば、
世界でも類を見ない活気ある国になるだろう。
余生と呼ぶには長すぎる「人生の第二部」を目一杯、楽しむ。
この本をきっかけ、ヒントとして、そのように考える人が増えれば、望外の幸せである。』
幕末の志士・高杉晋作の「面白き こともなき世を おもしろく (住なすものは 心なりけり)」
という辞世の句を思い出しました‥‥。