昨日の続きです‥。
10月25日(水)の朝日新聞一面コラム「折々のことば」は、外山滋比古さんの
「定年後が退屈になる原因の一つは、「失敗」する機会がないことだ。」という「ことば」で、
いつものように鷲田清一さんの、次のような解説がありました。
『「若い頃の苦労」のみならず「歳(とし)をとってからの失敗」も、買ってでもせよと英文学者は説く。
定年で仕事から離れ、老いて人の世話になることが増えると、失敗のリスクが減ってくる。
己の裁量が大きい仕事は、失敗や悔しい思いもして傷つくリスクはあるが、「面白み」は確実に増す。
そのためには「人生のテーマ」を改めて設定するのがいいと。「お金の整理学」から。』
子供の頃、周りの大人から「若い時の苦労は買ってでもせよ」とよく言われましたし、
その言葉の重みは、歳を重ねるにつれて理解できるようにもなりました。
しかし、まさかこの歳になって、「歳をとってからの失敗も、買ってでもせよ」と言われるとは‥。
痛いところを突かれただけに、今日の「ことば」は金言でした。
それにしても外山先生、「人生のテーマの再設定」はそう簡単に見つかるものではありませんよね‥‥。