町立図書館で借りてきた『世界を変えた10冊の本』(池上彰著:文藝春秋)を読了しました。
この本で紹介されている「10冊の本」は、次のとおりです。
「アンネの日記」(アンネ・フランク)、「聖書」、「コーラン」、
「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」(マックス・ウェーバー)、
「資本論」(カール・マルクス)、「イスラーム原理主義の「道しるべ」」(サイイド・クトゥブ)、
「沈黙の春」(レイチェル・カーソン)、「種の起源」(チャールズ・ダーウィン)、
「雇用、利子および貨幣の一般理論」(ジョン・M・ケインズ)、
「資本主義と自由」(ミルトン・フリードマン)
「聖書」や「コーラン」は当然のこととして、
著書自らも述べられていましたが、意外だったのは「アンネの日記」でした。
著者は、この本は「中東問題の行方に大きな影響力を持っている」として、
次のようなことを述べられていました。
『‥‥「アンネの日記」を読んだ人たちは、ユダヤ人であることが理由で
未来を絶たれた少女アンネの運命に涙します。
いかに国連決議に反した行為をとっても、強い態度に出にくくなってしまうのです。
イスラエルが、いまも存続し、中東に確固たる地歩を築いているのは、
「アンネの日記」という存在があるからだ、というのが私の見方です。』
う~む、なるほど‥‥。そういう見方もできるのですね。
私はそこまでは思わなかったけど‥‥。
ところで、世界を変えた本を、あと10冊選べるとしたら、著者はどんな本を提示されるのでしょう?
それは例えば、世界的なベストセラー『星の王子さま』(サン・テグジュペリ)なんてどうでしょう‥‥?
子どもから大人まで、その「心のありよう」に大きな影響を与えていると、私は思うのだけど。