しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

一兵卒になる覚悟

久しぶりに「経済レポート専門ニュース」のHPを閲覧しました。

「今日のアクセスランキングTOP20」の第一位は、

長野経済研究所の「サラリーマン学~男の居場所探し」というレポートでした。

そのタイトルに惹かれて、さっそく読んでみることにしました。

そこには、次のようなことが書かれていて、大変参考になりました。


『‥‥定年退職をして半年ぐらいは、

 やりたかったゴルフ三昧、映画三昧、旅行三昧など趣味だけでも楽しいようだ。

 しかし、それらが一巡した後は、家に居る時間がどうしても多くなる。

 そこで出てくる嘆き節が「家に居場所がない」というものだ。』


『‥‥こう考えると、居場所と言うものは、人が落ち着いて生きていくために必要な場所だ。

 学校や勤め先、住まう地域などの「場」で、ただ居るということではなく、

 なんらかの役を担って「ほっとひと安心」とするというのが居場所ということになるだろう。』


『‥‥話を家庭に戻そう。今まで家を空けていたお父さんが家に溶け込むためには、

 最も嫌なことを進んでやればいいと言うことになる。

 まずはゴミ捨てや風呂掃除。そして、便所やカビの生えている排水口掃除などだ。

 当然に料理や地域の役も奥さん任せではいけない。』


『‥‥同様に会社で居場所がないと感じるようなことがあったら、

 その会社で誰もが嫌がる事をやってみたらどうか。

 自分を振り返るに、実はろくに働かない上に、仕事を選り好みしているのかもしれない。

 楽な仕事や、上げ膳据え膳の定年後生活など望んでいたら、

 「居場所がない」も何もあったものではないだろう。

 行き詰まったら常に一兵卒になる覚悟が必要なのかもしれない。』


う~む、なるほど‥‥。

完全リタイアが半年後に迫った私には、これらのお話しは、痛いほどよく分かります。

家庭でも職場でも、自らの「居場所」を確保するためには、

「一兵卒になる覚悟」が不可欠なのだと、5年間の経験を踏まえて、切にそう思います。

ハッピーリタイア」は、そう簡単にできるものではありません‥‥。