米中央情報局(CIA)の元工作担当官グレン・カール氏へのインタビュー記事が続いています。
その3回目は、「トランプ氏のポピュリズムが20年大統領選に敗れた後も消えなかったこと」について、
グレン・カール氏は次のようなことを述べられていました。
『私は1985年から20年余り、諜報の世界で生きてきた。
情報操作を成功させるためには、忘れてはならない鉄則がある。
「最高の(世論)工作は真実の上に築かれる」ということだ。』
『土壌に合わない作物を植えても育たない。情報操作も同じだ。
人の心を動かしたければ、その社会に宿る「真実」に働きかける必要がある。
優秀な工作員ほど、その技量にたけている。』
『(何度も弾劾、起訴された)トランプ氏が政治力を保ってこられたのも、
米国の「真実」を反映しているからだ。彼は突然変異でなく、アメリカという国の土壌から生まれてきた。』
『米国の深層に潜む「真実」とは何か。第一に白人優位の人種差別意識、第二に内にこもる孤立主義、
第三に(平等社会の反作用として頭をもたげてくる)権威主義への衝動だ。』
今、日本では、自民党総裁選と立憲民主党代表選が同時進行しています。
はて、それぞれの政党で、社会に宿る「真実」に働きかけている候補者は、いったい誰なんだろう‥‥?