しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

社会に宿る「真実」に働きかける

愛媛新聞の随時連載企画「レコンキスタの時代」は、

米中央情報局(CIA)の元工作担当官グレン・カール氏へのインタビュー記事が続いています。

その3回目は、「トランプ氏のポピュリズムが20年大統領選に敗れた後も消えなかったこと」について、

グレン・カール氏は次のようなことを述べられていました。


『私は1985年から20年余り、諜報の世界で生きてきた。

 情報操作を成功させるためには、忘れてはならない鉄則がある。

 「最高の(世論)工作は真実の上に築かれる」ということだ。』

『土壌に合わない作物を植えても育たない。情報操作も同じだ。

 人の心を動かしたければ、その社会に宿る「真実」に働きかける必要がある。

 優秀な工作員ほど、その技量にたけている。』

『(何度も弾劾、起訴された)トランプ氏が政治力を保ってこられたのも、

 米国の「真実」を反映しているからだ。彼は突然変異でなく、アメリカという国の土壌から生まれてきた。』

『米国の深層に潜む「真実」とは何か。第一に白人優位の人種差別意識、第二に内にこもる孤立主義

 第三に(平等社会の反作用として頭をもたげてくる)権威主義への衝動だ。』


今、日本では、自民党総裁選と立憲民主党代表選が同時進行しています。

はて、それぞれの政党で、社会に宿る「真実」に働きかけている候補者は、いったい誰なんだろう‥‥?