金融・経済や為替市場が素人の私には、
今日のマーケットの動きが全く理解できません。
というのも、昨日は、クリントン氏の激戦州の劣勢が伝わるやいなや、
日経平均株価が一気に下落したのを目の当たりにしたことから、
トランプ氏の大統領就任が確定した今日は、
リーマン・ショック並に、株価はさらに下落するものだと思っていました。
事実、日銀やマーケットは、
「諸外国が自国通貨安を武器に米国から雇用や生産を奪っている」
と主張するトランプ氏の保護主義的な通商政策を警戒していたはずで、
日経新聞の記事には、次のような解説もありました。
『大統領選でもトランプ氏がドル高を容認しない姿勢を強く示せば、
円は上昇しやすくなる。保護主義的な政策が世界経済の減速につながれば、
リスク回避の円高をあおる可能性もある。円高は輸入物価の下落などを通じ、
日銀の物価2%目標を一段と難しくする。』
リスク回避の円買い・ドル売り ⇒ 円高の進行 ⇒ 株価下落…と、
私は単純に想像していたのに、その予想に反して、
今日の日経平均株価は終始高値圏で推移し、
終わってみれば、昨日より1,092円高い1万7,344円となりました。
う~む…、理解不能。いったいどうなっているの?
これは、米大統領選と同時に実施された米議会選で、
共和党が上下両院の過半数の議席を確保し、
いわゆる「ねじれ」が解消されたからでしょうか?
それとも、昨日の勝利宣言で、
「米国を再建し、アメリカンドリームを復活させる。
経済成長を加速させ、最強の経済をつくる。」と
トランプ氏が経済重視の姿勢を表明したからでしょうか?
私にはよく分かりませんが、いろいろな記事を読むと、
地政学的に、あるいは世界経済にとって、
これからも「トランプ・リスク」が続くことだけは確実のような気がします。
日本の社会・経済に、そして、株価や物価をはじめ、私たちの身近な生活には、
「トランプ・リスク」は果たしてどれくらいの影響がでてくるのでしょうね…。
杞憂に終わればいいのだけれど……。