ずっと曇り空で陽が射す時間はなく、肌寒い一日となりました‥。
さて、今日は町立図書館に行って、11月3日(月)から7日(金)までの
朝日新聞一面コラム「折々のことば」を、まとめ読みしてきました。
この期間で印象に残ったのは、二つの「ことば」でした。
まず、11月4日(火)は、京都の菓子職人さんの
「大佛(だいぶつ)さまは偉い。たった一言「うまい!」と言うだけで、
ひとをここまで発奮させるのだから」という「ことば」で、
いつものように鷲田清一さんの、次のような解説がありました。
『京都にある和菓子店の職人の言として伝え聞いたのだが、
彼は奈良の大佛の前に立ってその「大いさ」「心のひろさ」に心打たれたという。
そして大佛さまに饅頭(まんじゅう)をお供えし、「うまい」と言ってもらいたい、
その一心で菓子作りにあたっていたと。
自分を超えたものの存在に開かれている人はどこか穏やかさが漂う。不遜にならない。』
長く生きていると幸運にも、「自分を超えたものの存在に開かれている人」に出合うことがありますが、
確かにそういう人は、必ずと言っていいほど「穏やかさが漂う人」であり「謙虚な人」でもありました。
そして、自身を振り返るとき、「その一心」で取り組んだことが何度あったのか‥?
そのあまりの数の少なさに愕然とします‥‥。