しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

がん 希望と苦悩 17文字

11月3日の日記で、
四国がんセンターの「伊豫の細道」のことに触れましたが、
11月11日の読売新聞四国版には、
「がん 希望と苦悩 17文字」の記事が掲載されていました。

『がんで闘病中の患者や家族にとって心のよすがになるようにと、
四国がんセンターが院内に俳句を投函できる
「ハイ!一句ポスト」を設置している。
愛媛の特産であるミカンをかたどったポストには、
4年前の開始当初から500以上が投句された。
17文字に生きる希望や病気の苦悩、四季折々の風景などか読み込まれている。』
『センターの敷地には、一周760メートルの遊歩道があり、
正岡子規松尾芭蕉らの俳句を記した約25の句標が点在。
朝夕に入院患者らが散策し、心を安らげる場所となっている。』

また、同記事では、
入院患者が詠まれた俳句も紹介していました。
『投げやらず癒えよ生きよと小鳥くる』
『告知する医師の肩越し秋の虹』
『実りたる秋の恵みをてのひらに』

がんであることだけでも心が萎えてしまいそうなのに
その思いをこのような立派な俳句に昇華し、そしてなお、がんと闘おうとする姿勢に
ただただ頭が下がる思いです。

小心者の私は、もし同じ境遇に置かれても
このような境地には決してなれないだろうな……と思いました。