今日は昨日に引き続き、
透き通った青空が気持ちよく広がった日でした。
私といえば、家に引き籠って、
ようやく定年退職の挨拶状の作成に着手することにしました。
お手元に届くまで、今しばらくお待ちくださいませ…。
さて、日経新聞に連載されていた福澤武・三菱地所名誉顧問の「私の履歴書」が、
昨日をもって終了しました。
福澤さんの重みのある人生訓が述べられていて、最終回にふさわしい内容でした。
・時代が移り変わっても忘れてはならないことは、
守るべきものは守り、変えるべきものは変えることである。
・何を守り、次の世代に引き継ぐべきか。
一つは、長きにわたって社会に貢献し続ける老舗の精神だと思う。
・老舗の理念や歴史に共通するのは、
まずはお客様に良い物、良いサービスの提供を目指すことである。
それを実現するために、従業員を大切にして従業員の価値を高める。
そのうえで生まれた利益から株主配当を出していく。それこそ老舗の精神である。
・次の世代が良い社会をつくるには、まずは企業が健全にならなければならない。
企業は社会の公器だからだ。
日本企業は「企業戦士」や「モーレツ」を求めてきたが、
一方で精神的な豊かさを置き去りにしてきたのではないか。
それが社会のゆがみにつながったのではないか。
・生きがいを持って毎日を過ごすには家庭が健全であることも大切だ。
良い家庭づくりに努めるのは社会人の責務である。
若い頃に肺結核を患って生死の境をさまよい、
長い闘病生活を経て28歳で社会人となり、
その後、三菱地所の社長までなられた福澤さんの口から出た言葉は、
その一つひとつに魂が籠っているように感じました。
私も公務員生活を送る中で、闘病生活を幾度か経験しましたが、
福澤さんのご労苦に比べると、語るのも恥ずかしくなります。
また、福澤さんのお言葉のなかで、
「良い家庭づくりに努めるのは社会人の責務」という言葉がありました。
我が身を振り返ると、「社会人失格」の人生だったように思います…。(反省)