一昨日(5日)の日記で、政治家・与謝野馨さんのことを書いたら、
昨日(6日)の日経新聞「日曜に考える」に、
リーマン危機に関連した与謝野さんへのインタビュー記事が掲載されていました。
リーマンが破綻した際、与謝野さんが口にした
『ハチが刺したようなもの』発言は、あまりにも有名ですが、
その発言の真意が、記事の次の箇所を読んで初めて理解できました。
『戦後、国際通貨基金や世界銀行など危機に対処できる国際機関が創設された。
通信手段の発達で世界の当局者同士が密に情報交換できるようになり、
誤解の拡散を防げるようになった。
リーマン破綻後に私が『ハチが刺したようなもの』と語ったのは、
危機管理の体制に信を置いていたためだ。』
う〜ん、そういうことだったのですか…。
私はてっきり、「日本の金融機関には体力(自己資本)があり、
日本の実体経済には影響が少ない。」と、かように理解していました。
「危機管理の体制に信を置いていた。」という意味には理解できませんでした。
インタビューの中で、
『物価目標のような策は考えませんでしたか。』という質問がありました。
これに対し、与謝野さんは次のように答えています。
『とんでもない。インフレは国民生活を破壊するというのが長い政治人生の実感だ。
物価安定の下で経済を成長軌道に乗せ、財政再建に努める。
緊急時が終わったら、そんな当たり前の経済運営に戻そうと考えていた。
通貨の増発に頼って景気を刺激するような政策は
いずれ長期金利の急騰というしっぺ返しを被る。』
与謝野さんは、マネタリストがお嫌いなのでしょうか?
私にはそのように聞こえますが、違っていたらゴメンナサイ。