今月3日の日経新聞「こころの健康学」は、
『目を閉じ10分、疲れ癒す』というタイトルでした。
このコラムで、認知行動療法研修開発センターの大野裕先生は、
高校生の授業中の居眠り対策には昼寝が役に立つとして、
次のように述べられていました。
『昼食後に短時間の昼寝をすると眠気がとれて、
午後の作業がはかどることがわかっている。
私たちの眠気は12時間周期で強くなるとされている。
そのピークが午前2時と午後2時だ。
そのため午後2時の前に昼寝をすれば眠気がとれる。
ただ、眠りが深くなると、起きた後にだるさが残ってしまう。
そうならないようにするには、眠る時間を短くするのがよい。
眠りが深くなる前に起きるのだ。昼寝の時間は10分から15分、
長くても30分以内にしなくてはならないとされている。
それも座ったまま眠った方がよい。
これも、深い眠りに入らないようにするためだ。』
昼寝といえば、私も仕事の日には職場でお弁当を食べ、
そのあとは、椅子に座ったまま昼寝をするのが長年の習慣になっています。
職場の同僚には、庁舎外に食べに出たり、あるいは、散歩をする人もいましたが、
私はこれまでも、そして今も、そのような気力・体力がありません。
ただ、昼寝と言っても、布団で寝るように熟睡することはもちろんできず、
ひたすら目を閉じているというのが、私のスタイルです。
すると、大野先生は、次のようにも述べられていました。
『さて、このように昼寝が良いと言われても、
そう簡単に昼食後に眠ることができない人もいる。
その場合は、静かに目を閉じて椅子に座っているだけでも疲れがとれる。
私たちは多くの情報を目を通して受け取っている。
目を閉じることでそうした情報から距離を置くことができ、疲れがとれてくる。』
う~む、なるほど…。そういうものですか…。
これまで私は、職場で昼寝をすることについて、
消極的なイメージを抱いていて、ちょっとした負い目も感じていましたが、
自分でも気が付かないまま、結構、合理的な行動をしていたのですね…。
これからは、正々堂々と(?)職場で昼寝をすることにします。(笑)